SAP ジャパンが主催する年次最大のイベントとして、8 月 6 日(水)にグランドプリンスホテル新高輪・高輪 国際館パミールで開催された「SAP NOW AI Tour Tokyo & JSUG Conference」。Japan SAP Users’ Group(JSUG)との共催となった今回は、アプリケーション、データ、AI を三位一体で活用してビジネス課題の最適解を導き出すための 140 以上のセッションが用意され、過去最大の参加者を集めました。すべてのセッションが終了した後、夕方からの時間は多くの SAP ユーザーやパートナー、その他の関係者が交流を深める Networking の場が設けられました。この Networking の場では、独自のビジネス変革に取り組む SAP ユーザーを表彰する「SAP Japan Customer Award 2024」の表彰式も行われました。本稿では、その模様をダイジェストでお伝えします。 

アワードの会場の様子

 

石川県庁など 8 団体が「SAP Japan Customer Award」を受賞 

Networking のオープニングでは、Newsweek 誌の「世界が尊敬する日本人 100 人」にメジャーリーガーの大谷翔平選手と並んで選出された世界的イリュージョニストの HARA 氏がマジックを披露。華麗な手さばきに会場全体から喝采が起こりました。 

 

この Networking の場では、独自のビジネス変革に取り組む SAP ユーザーを表彰する「SAP Japan Customer Award 2024」の発表も行われ、5 回目を迎えた今回は 6 部門において受賞 8 団体が選出されました。SAP Japan Customer Award は、自社のビジネスを成功に導くための変革に果敢にチャレンジするお客様を表彰し、その取り組みを内外に向けて発信することで、他のお客様の変革も促進していくことを目的としています。 

乾杯の挨拶

表彰式では、SAP ジャパン代表取締役社長の鈴木洋史と JSUG 会長の数見篤氏がタキシード姿で受賞団体を迎えました。受賞者はそれぞれが華やかな服装に身を包み、表彰台の前に用意されたレッドカーペットを歩いて登壇。胸に付けた SAP ゴールドの胸章がひときわ輝きを放っていました。グラミー賞やアカデミー賞にも負けないほどの華やかな雰囲気で、受賞者の笑顔が印象的でした。 

 

多様なステークホルダーとの協業を通じて日本が抱える社会課題の解決に挑み、日本の未来を切り開いてきた企業・団体に贈られる「Japan Society 部門」は、石川県庁が受賞。表彰式には、馳浩知事に代わってデジタル推進監室 参事の三宅博文氏が登壇し、受賞の盾を受け取りました。2024 年 11 日に発生した能登半島地震において、避難所の状況をデジタルデータで可視化するアプリケーションを開発し、物資供給と人命救助に貢献した事例について、三宅氏は「デジタルの力による災害対応への取り組みをこれからも進めていきたい」と力強く語りました。 

受賞している様子

イノベーティブなアプローチでサステナブルな社会の実現に取り組んでいる企業・団体に贈られる「Sustainability Pioneer 部門」は、横河電機株式会社が受賞。CO2 排出情報を捉えて改善活動を推進する同社の取り組みについて、コンサルティング事業本部 SX コンサルティング部 プリンシパルコンサルタントの鹿野方俊氏は「この分野の開拓者として、今後もお客様のサステナビリティの価値向上に向けた取り組みを積極的に進めていきたい」と語りました。 

受賞している様子

中堅・中小領域でビジネス変革を成し遂げ、多くの企業に勇気と自信を与えた企業・団体に贈られる「Mid-Market Catalyst 部門」は、第一稀元素化学工業株式会社が受賞しました。SAP S/4HANA Cloud で販売・生産拠点を統合したプロジェクトについて、同社の代表取締役社長執行役員の國部洋氏は「国内外の拠点への導入によって 100 年企業の IT 基盤が固まったが、まだ課題も残っている。有形無形のメリットが実感できるように、これからも前に進んでいきたい」と今後の抱負を話しました。 

受賞している様子3

製造業界におけるビジネス変革を成し遂げた企業・団体に贈られる「Industry Innovation Leader部門 」は、株式会社日立製作所が受賞。日本の製造業に大きな貢献を果たしたプロジェクトについて、同社のエンタープライズソリューション事業部 産業システム本部 チーフテクニカルエキスパートの廣喜充氏は「日立グループ全体の力が評価されて、今回の受賞につながったと考えている。今後もデータ活用を通じて製造業の現場を支えていきたい」と語りました。 

受賞コメントを話している様子

SAP のクラウドサービスを最大限に活用することで高い定量指標を達成した企業・団体に贈られる「Customer Success -Value Realization 部門」は、旭化成株式会社と大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)の 2 社が受賞しました。旭化成の IT 統括部 部長の上野公志氏は、SAP ConcurWalkMe を活用して業務改革を実現した取り組みについて、「多くのメンバーの頑張りとベンダーの共感によって成果を達成できた。今後も共感を大事にしながら効果を出していきたい」とあいさつ。Osaka Metro デジタル推進部 ICT 戦略課長の浦野敦雄氏は、SAP S/4HANA Cloud Private Edition による経理基幹システムの刷新について、「Fit to Standard によって 1 年間という短期間で全面刷新することができた。圧倒的なスピード感で進めたプロジェクトはメンバーの成長にもつながった。今後はさらなるデータ活用で経営に貢献していきたい」と語りました。 

受賞者が揃って笑顔で立っている様子

受賞している様子4

SAP の導入プロジェクトでクリーンコアを徹底し、明確に定義されたプロジェクト目標のもと、短期間での稼働を実現した企業・団体に贈られる「Customer Success -Project Transformation 部門」は、丸紅株式会社と株式会社商船三井の 2 社が受賞しました。グローバルを対象とした SAP S/4HANA Cloud の導入において、Fit to Standard のノウハウを活かして欧州地域での本稼働を成功させたプロジェクトについて、丸紅の情報企画部 新基幹システム推進課 課長の寺井寛氏は「PM を含めて全員が 20 代のメンバーで取り組んだプロジェクトは、苦労もあったが良いチャレンジになった。支援をいただいたベンダーにも感謝したい。引き続き関係者の力を借りてグローバル展開を進めていきたい」と語りました。商船三井 専務執行役員 技術・デジタル戦略本部長の木村隆助氏は、Fit to Standard とクリーンコアによってカスタマイズを抑制した SAP S/4HANA Cloud Public Edition の導入プロジェクトについて、「グループ 100 社以上の基盤の再構築をわずか 7 カ月で完遂できたのは SAP の貢献が大きい。営業も含めた献身的なサポートに感謝している」と述べました。 

受賞している様子5

受賞者が揃って記念撮影

「SAP Japan Customer Award 2024」の各部門の受賞団体は以下の通りです。 

 

<Japan Society 部門> 

石川県庁 

対象:多様なステークホルダーとの協業を通じ日本が抱える社会課題を解決し日本の未来を切り開く事例 

 

<Sustainability Pioneer 部門> 

横河電機株式会社 

対象:イノベーティブなアプローチで持続可能な社会の実現に取り組んでいる事例 

 

<Mid-Market Catalyst 部門> 

第一稀元素化学工業株式会社 

対象:中堅・中小領域においてビジネス変革を成し遂げた事例 

 

<Industry Innovation Leader 部門> 

株式会社日立製作所 

対象:製造業においてビジネス変革を成し遂げた事例 

 

<Customer Success - Value Realization 部門> 

旭化成株式会社 

大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro) 

対象:SAP のクラウドサービスを最大限利活用することで、成功とする定量指標が達成できた事例 

 

<Customer Success - Project Transformation 部門> 

丸紅株式会社 

株式会社商船三井 

対象:SAP の導入プロジェクトにおいてクリーンコアが徹底され、多拠点でのクラウド移行を成功させた事例 

 

各受賞団体の皆様からは「SAP NOW AI Tour Tokyo & JSUG Conference」のプログラムの中で、それぞれのお取組み内容についてご講演もいただきました。 

受賞者と顔を見合わせて微笑んでいる様子

表彰式の後も Networking の会場に集まった参加者同士の交流は続き、最後は再び HARA 氏がマジックを披露して、SAP NOW AI Tour Tokyo & JSUG Conference は大盛況の中で幕を閉じました。過去に例のない 140 以上ものセッションが用意され、すべての参加者に AI 活用の気づきを与えた本カンファレンスは、SAP ジャパンと共に成長を目指す新たなきっかけとなるはずです。