(本記事は、10月8日に本社で掲載されたものです)
SAPは、世界中の企業や組織の経営について精通したグローバルリーダーとして、より迅速かつスマートに業務をこなせるよう支援に役立つ、従来のAIと生成AIのユースケースを迅速に提供し続けています。
当社は、現在ロードマップより四半期早く、追加設定なしでSAP クラウドアプリケーション全体にわたって直ぐに利用可能な100 以上の高付加価値の生成 AI 機能を提供しています。
規制上の課題や複雑な人事ポリシーの課題への対応から包括的なサステナビリティレポートの生成に至るまで、SAP Business AI 機能は、お客様にとっての真のビジネス価値を高めています。
例えば、2,000 人の従業員を擁する企業は、利用可能な SAP® Business AI 機能を採用することで、売上が最大 3.5%* 増加し、収益の効率が最大 1.4%* 向上することを期待できます。このような生産性の向上は、開発者、ビジネスユーザー、経営幹部全体(CFO、最高人事責任者、最高調達責任者など)、すべての業務部門に対して同様に生じます。
これは、過去 12 カ月に当社がリリースした AI 機能のみを考慮した成果です。
2024 年第 3 四半期に提供される AI イノベーションは、次のとおりです。
- SAP S/4HANA® Cloud Public Edition では、自然言語による資産の減価償却の説明に対するスマートな要約とフィルター、決算処理の迅速化など、AI アシスト機能が急速に改善されました。また、Joule は、米国内の税金に関するコンプライアンス設定の不足を事前に検出し、提案を生成できるようになりました。現在、Joule は SAP S/4HANA Cloud Private Edition でも一般提供されています。
- サプライチェーンでは、SAP Product Lifecycle Management、SAP Integrated Business Planning for supply chain、SAP Asset Performance Management の会話型検索機能により、自然言語による検索が効率化され、情報へのアクセスが簡単になります。SAP Field Service Management では、現在、AI アシストアクティビティサマリーが一般提供されています。AI を活用した外観検査機能は、SAP Asset Performance Management にも導入されました。
- SAP® Business Technology Platform (SAP BTP) では、SAP Integration Suite の新しい AI 機能により、開発者は、シナリオを記述するだけで、統合フローを自動的に生成できるようになり、設計時間が 3 分の 1* に短縮されます。SAP Build Code は、最大 30%* 早くアプリケーションを構築できるように開発者を支援し、アプリケーション開発コストを最大 30%* 削減する生成 AI を搭載しています。
- サステナビリティ担当者は、AI を活用して環境・社会・ガバナンス (ESG) 報告書の作成を自動化し、ESG テンプレートや独自の報告書テンプレートまたは SAP Sustainability Control Tower で提供されるデータを使用して、関連する ESG 指標を手動で収集するために必要な時間を 30 分* から 30 秒* に短縮できるようになりました。
- SAP Signavio®、AI アシストプロセスレコメンダー機能と AI アシストパフォーマンス指標レコメンダー機能を備えています。これは、事前設定済みのプロセスモデルを提供し、パフォーマンス指標に関する推奨事項を速やかに示すことができます。新しい AI アシストプロセスアナライザー機能を使用すると、ユーザーは自然言語で質問し、直ちに洞察を受け取ることができます。これにより、プロセスマイニングが民主化され、技術者以外のエンドユーザーでも詳細な分析を実行できるようになります。
現在このような機能をお客様に提供できることを非常に嬉しく思いますが、今年以降さらに多くの機能が導入されます。このため、2024 年末までに 100 を超える生成 AI のユースケースを提供するという目標をさらに高める予定です。当社は、ソリューション全体で、大きな ROI 上のメリットを企業に提供し、個人レベルでは従業員の日々の業務を改善できる SAP Business AI 機能を提供するために、イノベーションを加速しています。
本日、今年の SAP TechEd で、働き方を改革し、ビジネスの俊敏性と生産性を高める複数のイノベーションを発表します。協調型エージェントやナレッジグラフなどの今後の最新イノベーションにより、このようなメリットの影響力はさらに増大し、複数の業界や地域にわたるビジネスユーザーに恩恵をもたらすようになります。もちろん、SAP Business AI では関連性と信頼性が高く、責任ある AI 機能を確保しつつ、上記のすべてを実施しています。
2024 年第 3 四半期にお客様に対してリリースした新しい AI イノベーションの詳細については、以下リンクにてご説明します。また、今後のロードマップについて詳細情報を入手したい方は、SAP TechEd にご参加ください。
SAP Business AI の最新情報を入手する方法:
- sap.com/ai にアクセスし、当社のポートフォリオをご確認ください。
- SAP Discovery Center で最新の SAP Business AI Features Catalog と SAP Business AI Estimator を使用して、利用可能な機能をご確認ください。
- SAP TechEd プレスリリースと SAP TechEd News Guide で最新の発表をご覧ください。
- 今後の製品イノベーションの詳細については、SAP Road Map Explorer をご確認ください。
- エキスパートと交流し、知識を共有するには、SAP Community ページ にご参加ください。
- 最新の情報を入手するには、SAP Business AI ニュースレターを購読し、LinkedIn で SAP をフォローしてください
ERPおよび財務における SAP Business AI
SAP S/4HANA Cloud Private Edition:Joule
一般提供
第 2 四半期以降、ユーザーはビジネスアプリケーションに直接ナビゲートできるようになりました。現在、SAP S/4HANA Cloud Private Edition への SAP の AI コパイロット Joule の統合により、次のことが可能になります。
- 会話型検索により、ユーザーは自然言語で必要な情報を Joule に尋ねることで、SAP Help Portal から関連するコンテンツに速やかにかつシームレスにアクセスし、最大 95%* 早く情報検索を実行できます。
- 購買エキスパートと出荷担当者は、洞察を提供するアプリケーションにナビゲートする必要なく、関連ビジネスオブジェクトについての洞察を最大 95%* 早く入手できます。これには、購入申請、販売注文などが含まれます。
SAP S/4HANA Cloud Public Edition:AI アシストスマート要約機能
ベータ版
SAP S/4HANA Cloud Public Edition のお客様は、高速な AI アシストスマート要約機能を使用して、はるかにスムーズな SAP Fioriのエクスペリエンスの恩恵を受けることができるようになりました。この機能を使用すると、ユーザーは使用している SAP Fiori Elements アプリケーションのオブジェクトページから重要な情報を抽出することで、コラボレーションまたはフォローアップ活動を実施することができます。ユーザーは、要約を実行するたびに 5* 分以上の時間が節約されることを期待できます。
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SAP S/4HANA Cloud Public Edition:AI アシストイージーフィルター
ベータ版
AI アシストイージーフィルター機能は、販売担当者が、フィルターの値を手動で定義する代わりに、リストレポートベースの SAP Fiori アプリケーションのデータを自然言語で選択するために役立ちます。これにより、フィルタリングエクスペリエンスが効率化され、必要な情報を速やかに入手できるようになります。
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SAP S/4HANA Cloud Public Edition:固定資産の減価償却キーに関する AI アシスト説明機能
ベータ版
資産管理担当者は、固定資産の減価償却キーに関する AI アシスト説明機能を使用して、償却領域ごとに資産の価値を分析することができます。この機能は、減価償却のタイプと計算手順について自然言語で説明し、財務諸表と税務レポートの精度を高めます。国別バージョンごとのオンボーディング作業は最大 60* 時間、決算期間中の資産価値の分析は 0.5* 日短縮できます。
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SAP S/4HANA Cloud Public Edition:米国税務管轄区に対する AI アシスト設定機能
ベータ版
税理士は、Joule の支援なしで、米国内の税金の設定を維持管理するプロセスを簡素化できるようになりました。AI コパイロットは、コンプライアンス設定の不足を事前に検出し、提案を生成します。これにより、複雑性が低下して、米国の企業のオンボーディングが迅速化され、税務当局の Web サイトとの統合によりコンプライアンスの精度と信頼性が高まります。企業は、米国での販売と税金についてのコンフィグレーション設定において 50~90%* の作業が削減されることを期待できます。
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SAP S/4HANA Cloud Public Edition:AI アシストによる財務業務インサイト
ベータ版
生成 AI を活用して、財務部門のユーザーは、原価センターレビューブックレットからのデータを分析し、要約して、実用的な財務業務上の洞察を得ることができます。この機能は、根本的原因分析、修正提案、レポート(書面)を含む全体像により財務部門のユーザーを支援します。また、ワークロードに優先順位を付け、繰り返しタスクを自動化し、アクションを推奨することで効率を向上させます。さらに、重要な KPI の即時把握、AI 生成レポート、即時共有を介して財務費用が削減されます。この機能を使用すると、ビジネスユーザーは、レビューブックレットで財務データを要約するたびに最大 50% の時間が節約され、意思決定が 2 倍迅速化されることを期待できます。
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SAP S/4HANA Cloud Public Edition:ローカライズされたフォームテンプレートの AI アシスト管理、支払フォーマットの AI アシストマージ
ベータ版
SAP S/4HANA Cloud Public Edition 向けにセルフサービスとしてのローカリゼーションの一部として、生成 AI を活用した 2 つのローカリゼーションアプリを導入しました。
- Manage Localized Form Templates アプリを使用すると、アプリケーションオーナーは、支払領収書などのローカライズされたフォームを拡張し、固有要件を満たすことができます。この機能によって、サードパーティーツールでの手動マッピングと比べて、ローカライズされたフォームテンプレートの作成にかかる時間とコストが最大 95%* 削減されます。
- Payments アプリの生成 AI による支払フォーマットのマージ機能を使用すると、ビジネスユーザーは、生成 AI によって生成されるマッピングを使用してカスタマイズされた支払フォーマットを作成できます。これによって、現地の標準仕様に支払フォーマットを適合させることが容易になり、精度が向上し、手動で変更する場合と比べて支払フォーマットの更新にかかる時間とコストが最大 60%* 削減されます。
SAP Advanced Financial Closing:AI アシストエラー解決機能
ベータ版
AI アシストエラー解決機能は、管理者と会計士が決算中に生じた問題の根本原因を把握するために役立ちます。この機能により、エラーを解決するための解決方法が提示され、それを担当者にメール経由で伝えることが可能になります。より速やかにエラーを特定し、根本原因を分析することで、自動化された決算業務でエラーを調査・修正する作業を最大 90%* 減らすことができます(決算あたり約 2 時間短縮されます)。このため、決算が早期化され、サポートとコンプライアンスのコストが削減されます。
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SAP Signavio:AI アシストプロセスレコメンダーと AI アシストパフォーマンス指標レコメンダー
一般提供
ビジネスプロセスコンサルタントは、SAP Signavio で生成 AI を活用した新機能の恩恵を受けることができるようになりました。
AI アシストプロセスレコメンダー機能は、SAP の 5,000 を超えるベストプラクティスのデータベースに基づく事前設定済みのプロセスモデルを取得するために役立ちます。この機能を使用すると、プロセスエキスパートは、最初の探索からプロセス設計までスピーディに進めることができ、プロセスのモデル化を開始するための最初のプロセス草案作成に必要な作業が削減されます。これにより、ビジネスプロセスコンサルタントに必要な時間が最大 30%* 短縮され、新しいプロセスを設計するコストまたは既存のプロセスを再設計するコストを 30%* 削減できます。
AI アシストパフォーマンス指標レコメンダーは、ビジネスプロセスや問題に関連したプロセスパフォーマンス指標 (PPI) の推奨事項を迅速に把握するために役立ちます。これにより、ユーザーは何千もの KPI と PPI のリポジトリーに基づく測定アプローチを通じて、スムーズに問題を解決できます。また、プロセスパフォーマンス指標を改良する時間とコストを最大 20%* を削減できます。
SAP Signavio:AI アシストプロセスアナライザー(テキストからインサイト)
ベータ版
新しい AI アシストプロセスアナライザー機能を使用すると、ユーザーは自然言語で質問し、直ちに洞察を得ることができます。これにより、ビジネス上の意思決定を最大 50%* 迅速化することができます。また、プロセスマイニングが民主化され、技術者以外のユーザーでも詳細な分析を実行して、貴重な知識を得ることができるようになります。
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ITおよびプラットフォームにおける SAP Business AI
SAP Integration Suite:統合の生成
一般提供
開発者は、SAP Integration Suite で統合フローを自動的に生成できるようになりました。統合シナリオを記述するだけで、このツールはその記述と入力データに基づいて事前設定済みのコネクターを使用して統合フローを作成します。これは、異種混合のシステムランドスケープ間でプロセス、サービス、アプリケーション、イベント、データを速やかに統合し、生産性を高めるために役立ちます。
3,600 を超える事前構築済み統合フローを使用すると、統合の設計に必要な時間を 3 分の 1* に短縮できます。このことは、コストの削減、品質の向上、実装作業の削減につながります。
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SAP® Build Code:データモデルとアプリロジックに対する SAP S/4HANA® Cloud サービス統合のサポート
一般提供
SAP の生成 AI ベースのコード開発ソリューションである SAP Build Code を使用すると、開発者は最大 30%* 迅速にアプリケーションを構築できます。これにより、アプリケーション開発コストを最大 30%* 削減できます。Java および JavaScript アプリケーション開発向けに最適化された Joule の統合によって、コーディング、テスト、統合、アプリケーションライフサイクル管理のためのターンキー環境を提供します。
第 3 四半期から、Joule は、統合 SAP S/4HANA Cloud サービス用のコードの生成において開発者を支援します。開発者は、はじめにフルスタックアプリケーションを作成し、外部 SAP S/4HANA Cloud サービスをインポートし、Joule を使用してデータモデルとサービスを定義します。
また、開発者は Joule を使用して、外部の SAP S/4HANA Cloud エンティティとローカルエンティティ間の関連付けを追加することで、以前に作成したデータモデルを拡張し、後でプロジェクションを通じてローカルサービスに外部エンティティを公開することができます。
さらに、Joule は、関連付けられた外部エンティティを読み取り、公開された外部エンティティで追加の処理を実行するためのカスタムロジックの生成もサポートしています。
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SAP HANA Cloud:SAP HANA 向けの SQL コンソールを使用した SAP HANA SQL 文の生成
一般提供
SAP HANA データベースアプリケーション開発者は、SAP Business Application Studio で新しい会話型 SQL コンソールを使用して、SAP HANA SQL 文を生成できます。SQL 文は、特殊な自然言語プロンプトで指定された要件に基づき、SQL コンソールで直接実行できます。生成される SQL 文には、正しい SAP HANA 構文が含まれます。
注記:「プロンプト実行」オプションを使用するには、SAP Business Application Studio ベースの AI を活用したクラウド開発環境である SAP Build Code のサブスクリプションが必要です。
この新しいコンソールによって、開発者の生産性が最大 20%* 向上し、SQL の学習時間が短縮され、自然言語による効率的なデータの取得が実現されます。
詳細は、製品情報ご確認ください。
Document Information Extraction サービス:製品の拡張
一般提供
SAP BTP で利用できる Document Information Extraction サービスは、企業があらゆる種類の文書用のシンプルな拡張機能を使用して、40 を超える言語でエンドツーエンドの文書処理ユースケースを自動化し、拡張するために役立ちます。
このアップグレードには、文書処理を効率化するために設計された 3 つの重要な拡張機能が含まれます。
インスタントラーニング:Document Information Extraction のプレミアムエディションには、インスタントラーニング機能が搭載されました。これにより、サービスがユーザーフィードバックから動的に学習するため、精度を直ちに向上させることが可能になります。ユーザーによる少数の訂正のみに基づいて、システムはパフォーマンスを適合・強化し、文書処理の精度をこれまでにないレベルに高めることができます。
強化された文書の分類:新しいフィールドタイプ「値のリスト」を使用すると、例えば支払通知書とサプライヤーの請求書を区別するために、独自の分類クラスやカテゴリーを指定できます。スキーマのセットアップ時に分類値のリストを提供することで、サービスをカスタマイズし、ビジネスプロセスに従って受信した文書のタイプを自動的に判断することができます。この結果、文書がより整然と取り扱われるようになり、文書処理が迅速化し、その精度が向上します。
Microsoft Azure で利用可能な地域の拡大:世界での需要の増大に対応するために、サービスを利用可能な地域は、追加の Microsoft Azure リージョン、オランダ(アムステルダム)および米国東部(バージニア州)に拡大されました。このサービスには、以下が組み込まれました。
- 文書処理で生成 AI を最大限に活用するために拡張されたスキーマ記述
- MS Excel や MS Word を含む主要な Microsoft Office 形式をサポートするための新しいファイルタイプとパフォーマンスの改善
- 異なるプロジェクトや環境間でスキーマを簡単に共有するためのスキーマのインポートとエクスポート。これにより、一貫性が向上し、セットアップにかかる貴重な時間が短縮されます。
これらの新機能の利用はこちらへ。
SAP AI Core と SAP AI Launchpad の生成 AI ハブ:製品の拡張
一般提供
SAP AI Core と SAP AI Launchpad の生成 AI ハブは、開発者が管理環境内で市場をリードする大規模言語モデル (LLM) にアクセスして、AI モデルを安全に、かつ高いコスト効率で実行し、SAP アプリケーションの生成 AI ユースケースからの価値創造を最大化することを支援します。
開発者は AI モデルのオンボーディングとセキュアな実行にかかる時間を最大 60%* 短縮し、より関連性の高い結果を得られるよう基盤を強化することで、新しい生成 AI ユースケースの価値をさらに高め、ユーザーの導入を加速させることができます。
前四半期に、当社は以下の 2 つの重要な拡張機能を導入しました。
- 新しいモジュール式の直感的なオーケストレーションビルダーは、生成 AI ハブでのガイド付きプロセスを通じて、特定のビジネス用途目的向けに事前トレーニングされた AI モデルをカスタマイズすることで、AI を活用した高度なアプリケーションを作成するために役立ちます。
- 簡素化された統合およびカスタマイズプロセスにより、開発者は、より迅速かつ正確にイノベーションを達成し、より関連性が高く効果的な AI を活用したソリューションを実現して、ビジネス成果を改善させることができます。
これは、プロンプトと LLM の回答内の個人データと機密データに対するデータマスキングと匿名化機能も備えており、データプライバシーとデータ保護規制の遵守を強化することができます。
新しい JavaScript ソフトウェア開発キット (SDK) は、Web アプリケーションに高度な AI 機能を統合するために役立ちます。この使いやすいツールキットにより、チャットボットやコンテンツジェネレーターなどのインテリジェントな機能を組み込むことが容易になり、開発が迅速化され、コンテキストに応じて関連性の高い AI 生成コンテンツがユーザーに提供されるようになります。
最後に、Google Cloud Platform、Meta、OpenAI などのプロバイダーからの追加モデルが生成 AI ハブに追加されました。Google Cloud Platform と Microsoft Azure 上の新しいデータセンターは、欧州と米国で利用できます。
使用を開始するには、Generative AI Hub in SAP AI Core と Generative AI Hub in SAP AI Launchpad を参照してください。
セールス、サービス、マーケティング&コマース
SAP® CX AI Toolkit:製品の拡張
一般提供
SAP CX AI Toolkit は、e-コマース、マーケティング、セールス、サービスチームに包括的で設定可能な AI ソリューションを提供します。これは、コンテンツの作成タスクを効率化し、企業全体のデータを分析するために役立ちます。現在、多くの新しい AI を活用したツールが、ソリューションに統合されています。
AI を活用した画像生成機能を使用すると、e-コマースチームは、新製品の画像を生成するか、SAP Commerce Cloud カタログの既存の画像を編集することができます。これにより、画像のカスタマイズにかかる時間が最大 50%* 短縮され、製品別のキャンペーン数が最大 30%* 増加します。この機能を使用すると、e-コマースチームは、コマースカタログに合わせたブランドイメージを際立たせる画像でエンゲージメントを高め、背景を簡単に消去し、単色の背景に商品を配置することもできます。
サービスチケットとケースに対するインテリジェント Q&A サポートは、回答のソースとして SAP Service Cloud 内のケースの内容と SAP Cloud for Customers からのチケットを検出し、編集することで、ビジネス上の質問に対する回答を生成します。これにより、数千のレコードを検索する時間が節約されます。サービスチームは、カスタムデータソースを統合し、固有な社内データによって提供される回答を改善することもできます。
イノベーション全体の概要については、リリースノートをご覧ください。使用を開始するには、製品ドキュメントを参照してください。
産業におけるSAP Business AI
SAP Intelligent Agriculture:農業インテリジェンス – 農業に関する推奨事項の作成と処理
一般提供
SAP Intelligent Agriculture を使用することで、アグリビジネスは、農業活動を実施する時期、場所、方法に関する推奨事項を作成し、処理することができるようになりました。これにより、持続可能な方法で農業の効率が高まり、成功のための支援が提供されます。推奨事項は、データサイエンスモデルの API を使用して作成するか、ソリューションの UI で直接作成することができます。
調達・購買における SAP Business AI
SAP Business Network:インテリジェントな請求書エラーの分類機能
SAP Early Adopter Care
請求書エラーの分類機能は、サプライヤーが SAP Business Network で支払いを拒否された請求書を処理し、適切な拒否カテゴリーに分類した後、請求書を正しく再処理して初回の請求書送信エラーに対応するために役立ちます。サプライヤーは、請求書の再処理時間が最大 40%* 短縮され、拒否された請求書による未払い期間が最大 10%* 短縮されることを期待できます。
詳細は こちらへ。
SAP Concur®:製品コネクターに対する勘定科目表のマッピング
一般提供
Concur Expense では、QuickBooks や Xero などの製品コネクターに対して AI により生成される勘定科目表のマッピングにアクセスし、セットアップ時間を短縮し、経費タイプの管理作業(経費タイプの作成や勘定科目のマッピングなど)を削減できるようになりました。
アクセスはこちらへ。
サプライチェーンにおける SAP Business AI
SAP Product Lifecycle Management:Joule
一般提供
SAP Integrated Business Planning for supply chain および SAP Asset Performance Management:Joule
SAP Early Adopter Care
Joule 内の会話型検索機能は、SAP デジタルサプライチェーンソリューションでサポートされるようになりました。これにより、コンテキストに応じて SAP Help Portal コンテンツへのスムーズなアクセスが提供され、質問に対する明確な回答でコンテンツが要約されます。正しい情報を見つけるために長い検索結果リストを確認したり、複数のドキュメントを読む必要がないため、ユーザーは最大 95%* のケースで自然言語による検索を行うことが可能です。
SAP Integrated Business Planning for supply chain での Joule のショートデモをご覧ください。
Jouleについてはこちらへ。
SAP Field Service Management:AI アシスト・アクティビティ・サマリー
一般提供
派遣担当者やフィールドサービス担当者は、使用済みのスペアパーツ、アクティビティの期間、実行されたチェックリストの結果などのアクティビティのサマリーを生成し、依頼されたサービスのレビューと計画を最大 15%* 改善できるようになりました。アクティビティサマリーは、類似の過去のイベントに基づいてコンテキストに応じた情報を提供することで、派遣担当者の意思決定を強化します。また、作業に適した技術者を速やかに特定するために派遣担当者を支援して、初回訪問での解決率数を高めます。フィールドサービス担当者は、担当作業について理解を深め、より速やかに適切な解決策を見つけることができるようになります。
アクセスはこちらへ。
SAP Asset Performance Management:外観検査
ベータ版
AI を活用した外観検査機能は、2024 年第 2 四半期以降、SAP Digital Manufacturing Cloud のお客様にすでに提供されています。これは、重大な結果をもたらす可能性がある計画外のダウンタイムが生じる前に、資産の状態を監視し、摩耗や故障モードなどの重要な資産の健全性に関する状態を特定するために、資産オーナー、プラントマネージャー、信頼性エンジニアを支援します。
この機能は、カメラで監視している資産の画像と AI によって算出される指標値を収集し、資産の履歴およびその他のセンサーデータのコンテキストで適切に表示し、状態監視ルールを定義して、AI で分析された画像に基づく自動アラートと保全通知を生成します。これにより、さまざまな資産集約型の業界(石油およびガス、鉱業、鉄道および輸送など)は、人間による手動の外観検査を削減し、事後対応型または事前対応型の保全から予測提案型の保全戦略へ移行することができます。
サステナビリティにおける SAP Business AI
SAP Sustainability Control Tower:AI アシスト ESG レポート生成機能
一般提供
ESG リーダーは、AI を活用した ESG レポートの作成を自動化し、プログラムの実行にサステナビリティ戦略を組み込み、関連する ESG 指標を手動で収集するために必要な時間を 30 分*~ 30 秒* に短縮し、レポートを作成する時間を最大 80%* 短縮することができるようになりました。サステナビリティエキスパートは、一般的な ESG レポート標準に従っている SAP 提供のレポートテンプレートを使用するか、独自のテンプレートをカスタマイズし、SAP Sustainability Control Tower で利用できる ESG データに基づいて定期的な社内外のレポートのために自動ドラフトレポートを生成し、レポートされる ESG データの精度と文書品質が向上するという恩恵を受けることができます。
アクセスは こちらへ。