SAP、世界のセーリングコミュニティ向けに レースの作成とライブ・トラッキング・データへのアクセスを可能にする 新しいモバイルアプリの提供を開始

プレスリリース

(本リリースは、10月6日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE(NYSE:SAP)とパートナーのSailing Yacht Research Foundation(SYRF)は、世界のセーリングコミュニティ向けに設計された新しいモバイルアプリであるSail Insightの提供開始を発表しました。このアプリは使いやすく、ユーザーは自分でレースの作成、追跡、管理を行うことができます。また、パフォーマンスとトレーニングを改善するのに役立つライブデータとアナリティクスを利用できます。

このアプリはiOSGoogle Playからダウンロードでき、セーリング競技の国際的な統括団体であるWorld Sailingの推薦を受けています。

これまで、セーリングのレースやトレーニングを追跡、分析することは多くのセーラー、コーチ、レース主催者にとって、コストが非常に高いものでした。そのため、陸地から観戦しているファンはイベントやレガッタの状況がわかりませんでした。世界中の多数のレガッタやトレーニングでSail Insightを使用できるようになったことで、さまざまなセーリング観戦者やこの競技全体に利点がもたらされます。クラブとレース主催者は、レースを自ら作成し、チーム、参加者、ファンにライブトラッキングを提供できます。セーラーは、ライブの順位表とライブのレース・パフォーマンス・データにアクセスできます。コーチは、トレーニングやレース中のトラッキングデータアナリティクスに基づいて助言や指示を行うことができ、ファンは、自分のスマートフォンを使用してレース中にセーラーとチームを追跡することができます。

Sail Insightモバイルアプリは、2020年中は無料で利用できます。無料バージョンのアプリでは、ユーザーはすべての機能を試したり、セーラーのプロフィールを作成したり、レガッタに参加したりできます。また、セルフトラッキングの実施、結果の共有、ソーシャルメディアでの招待の送信も行うことができます。2021年には、無料で利用できるバージョンと、追加機能を使用できるサブスクリプションベースのバージョンの両方を提供する予定です。

このアプリでは、世界最大級の最も充実したセーリングデータベースであるSAP® Sailing Analyticsを利用しています。このデータベースでは、クラウド技術とインメモリー技術を使用し、GPSデータと風計測データをリアルタイムで処理することで、インサイトと透明性を提供します。SAPは、SYRFの協力のもと、新しいSail Insightモバイルアプリをリリースすることで、SAP Sailing Analyticsの機能を広範なセーリングコミュニティに初めて提供します。

SAPエグゼクティブ・ボード・メンバーで最高技術責任者を務めるユルゲン・ミュラー(Juergen Mueller)は次のように述べています。「SAPは2011年から、セーリング競技において信頼できるパートナーとイノベーションリーダーの役割を果たしており、セーラー、チーム、レース主催者のパフォーマンスを改善するためのソリューションを構築したり、ファンの関心と参加を高めたりしています。新しいアプリでは、SAPのセーリングアナリティクスデータベースの能力を活かして、セーリングコミュニティのメンバーがパフォーマンスを改善したり、レースやイベントの体験を高めたりするのに役立つデータや情報にアクセスできるモバイルアプリを構築しています」

このアプリでは、プロのワンデザインレースだけでなく、ビックボートフォーミュラ、パフォーマンスクルーザー、クラブレガッタなどのほかの形式のセーリングまで、ライブデータとアナリティクスをセーラー、コーチ、クラブ、ファンに提供します。ユーザーは初めて、ライブの順位表や、ライブの予測ハンディキャップスコア用のハンディキャップレース順位表にアクセスできます。クラブ、セーラー、またはコーチがアプリからレースをセットアップすると、ほかの参加者やファンにリンクを共有して、レースを追跡してもらうこともできます。

SYRFのテクニカルディレクターを務めるラリー・ローゼンフェルド(Larry Rosenfeld)氏は次のように述べています。「SAPと協力して、世界中のセーリングの成長を支援できることを大変うれしく思います。SAPがもたらす技術と機能はすばらしいものです。当財団の理事会がこの競技に長年にわたり取り組んできた経験を組み合わせ、コミュニティに導入して、フィードバックをもらうことで、さらに速く共に進化できると信じています」

以上

 

Sailing Yacht Research FoundationSYRFについて
Sailing Yacht Research Foundation(SYRF)は、技術を活用してヨットレース競技の発展に取り組む非営利組織です。現在は主に、当財団の基金、経験、つながりを活かし、SAPと協力して競技向けのデータプラットフォームの構築に貢献しています。2006年に創設されたSYRFは、帆走における流体力学と速度予測のコンピューターモデリング改善、船体とフォイリング、ヨットのレーティング、そして現在はライブのハンディキャップスコアなど、さまざまなプロジェクトに基金を提供しています。SYRFの理事会は、チェアマンのスタン・ホニー(Stan Honey)、プレジデントのジェイ・ハンセン(Jay Hansen)、テクニカルディレクターのラリー・ローゼンフェルドを始めとする、オフショアとオリンピックのセーラーと技術者で構成されています。詳細については、www.sailyachtresearch.orgをご覧ください。

 

World Sailingについて
World Sailingは、セーリング競技の国際的な統括団体で、国際オリンピック委員会(IOC)および国際パラリンピック委員会(IPC)の公認を受けています。1907年に創設されたWorld Sailingのビジョンは、何百万もの人が、競技、技術、自然の力の独特の関係によって生み出されるセーリングのとりこになっている世界のために、一丸となって世界の海を守ることです。World Sailingは、世界各地にあるセーリングの国内統括団体である144の国内団体と、117のWorld Sailing Class Associationで構成されています。詳細については、www.sailing.orgをご覧いただくか、marketing@sailing.orgまでお問い合わせください。

 

SAPについて
SAPはインテリジェントエンタープライズを基盤とするエクスペリエンス企業として、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを使用しており、SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com

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