顧客データの利活用と保護を促進する認証認可・同意管理の実現に向けて
PwCコンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役CEO:大竹 伸明、以下、「PwCコンサルティング」)とSAPジャパン株式会社(東京都千代田区、 代表取締役社長:鈴木 洋史、以下、「SAPジャパン」)は、顧客データソリューション分野で協業を開始します。両社の強みを掛け合わせ、自治体や企業などに対し、顧客データソリューションに関するコンサルティングから構築・運用までを一貫して支援します。
全てがデータでつながる現代、顧客やユーザーに価値を届ける方法は、デバイスやアプリケーションを介して多様になり、大量の顧客データの取得と利用が伴うようになっています。グローバルビジネス環境における顧客データを含む個人情報保護規制の強化が急速に進むなか、日本でも本人の権利保護のためデータ利用に関する同意取得などさまざまな対応が求められています。変化する消費者のニーズとビジネス環境を捉えた適切な個人情報管理がますます不可欠になっています。
この度、PwCコンサルティングおよびSAPジャパンは、両社がこれまでに蓄積した知見を共有し、データソリューションに関するコンサルティング、サービス企画からデータ取得・利用のプロセス、導入後のマネジメントまで一貫して支援するサービスを提供します。
SAPジャパンは、顧客IDおよびアクセス管理を行うSAP Customer Data ソリューションを提供します。当ソリューションは、複数サイトやアプリのIDなど、ばらばらに管理されている顧客IDを統合し、顧客プロファイルを最新の状態に保ちながら一元的に管理すると同時に、顧客が主体となった同意管理も実現可能で、顧客との関係強化とコンプライアンス対応の両方を兼ね備えています。
PwCコンサルティングは、データの利活用、カスタマーエクスペリエンスの高度化、個人情報保護といった領域におけるコンサルティングサービスで培った専門知識や経験に基づき、クライアントと顧客のパーソナルデータを介した持続的なコミュニケーションの実現に貢献します。
PwCコンサルティング合同会社 専務執行役パートナー:桂 憲司のコメント
「この度のSAPジャパンとPwCコンサルティングにおける『顧客データソリューション分野における提携』の開始を非常に嬉しく思います。PwCコンサルティングとSAPジャパンとの協業は、同社の日本進出時から30年に及ぶ大変古いものですが、これまでは主に会計や人事領域を始めとする基幹系システム領域における協業が大半を占めていました。クライアントに対するPwCのSAPビジネスの強みは、単なるSAP製品の導入にとどまらず、部門横断的な連携や、さまざまなテクノロジーを組み合わせ、それを具体的にクライアントに伝えていく『Business eXperience Technology (BXT) 』の手法を駆使したサービス提供が可能なことです。この手法を本提携においても積極的に推進していく所存です」
SAPジャパン株式会社 バイスプレジデント SAP Customer Experience事業本部:富田 裕史のコメント
「日本企業においてもデジタルシフトがパンデミックをきっかけに加速的に進み、顧客接点における体験価値の向上が急務になりました。一方で、顧客データの取り扱いについてはグローバルの様々な国々に対応していかなければなりません。SAP Customer Dataソリューションが提供する同意管理を活用することで、顧客データをより安心・安全に活用し、お客様の同意に基づいたよりよい顧客体験を実現できる世界の実現を支援していきます。今回、PwCコンサルティングが提供する構想策定支援サービスや個人情報保護対応サービスと共同で推進することにより、個人情報の取り扱い規定の策定から、ソリューション導入、運用までトータルでご支援することが可能なスキームを作ることができました」
サービスの詳細は以下のとおりです。
個人情報保護/プライバシー保護とデータ利活用コンサルティング
ビジネスプロセスやシステムの構築において、
個人データ利活用の上流工程から同時並行でプライバシー対策を検討・実施の支援
⇒https://www.pwc.com/jp/ja/services/digital-trust/privacy/privacy-data.html
SAPソリューション導入支援サービス
長年にわたるSAPソリューションの導入経験とSAPのテクノロジーを活用した共同イノベーション、各業界の深い見識、包括的なコンサルティングケイパビリティを活かして、クライアントのビジネスの成果を上げるために必要なソリューションを提供。
⇒https://www.pwc.com/jp/ja/services/consulting/business-applications/sap.html
PwCコンサルティングとSAPジャパンは、今回の協業を通じて互いの各種ソリューションやサービスを組み合わせ、幅広い領域の企業や自治体など向けに顧客データソリューションの導入・活用をワンストップで支援し、企業の持続的な成長を支える事業運営の実現と信頼の構築に貢献してまいります。
以上
PwCコンサルティング合同会社は、経営戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供しています。PwCグローバルネットワークと連携しながら、クライアントが直面する複雑で困難な経営課題の解決に取り組み、グローバル市場で競争力を高めることを支援します。
PwC Japanグループは、日本におけるPwCグローバルネットワークのメンバーファームおよびそれらの関連会社の総称です。各法人は独立した別法人として事業を行っています。
複雑化・多様化する企業の経営課題に対し、PwC Japanグループでは、監査およびアシュアランス、コンサルティング、ディールアドバイザリー、税務、そして法務における卓越した専門性を結集し、それらを有機的に協働させる体制を整えています。また、公認会計士、税理士、弁護士、その他専門スタッフ約10,200人を擁するプロフェッショナル・サービス・ネットワークとして、クライアントニーズにより的確に対応したサービスの提供に努めています。
SAPジャパン株式会社について
SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えており、世界中の商取引売上の87%は、SAPのお客様によって生み出されています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術により、従業員がより価値の高い成果に集中でき、持続可能な成長を実現する企業のあり方である「サステナブル・インテリジェント・エンタープライズ」へとすべての企業が変革できるよう支援することを戦略に掲げています。さらに、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。