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SAP、SAP S/4HANA®のイノベーションに対するコミットメントを延長し、 SAP® Business Suite 7の保守方針を明確化して選択肢を提供

プレスリリース

(本リリースは、2月4日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE(NYSE:SAP)は、SAP S/4HANA®の保守サービスに対する2040年末までのコミットメントを発表しました。また、SAPはSAP® Business Suite 7ソフトウェアのコアアプリケーション[1]のメインストリームメンテナンスを2027年末まで、それに続くオプションの延長保守サービスを2030年末まで提供します。

SAPの共同CEOでエグゼクティブ・ボード・メンバーでもあるクリスチャン・クライン(Christian Klein)は次のように述べています。「SAPのお客様はSAP S/4HANAへの移行を進めており、このプラットフォームへの長期的なコミットメントをSAPに期待しています。我々は、お客様がこのソリューションの独自の機能を使用して本格的なビジネス変革を進めていることを知っています。このことは、SAPのユーザーグループも確認しています。Americas’ SAP Users’ Group(ASUG)による最近の調査では、SAP S/4HANAへの移行を計画していないお客様は存在しません。さらに、最近公開されたGerman-Speaking User Group(DSAG)の調査によると、お客様のSAP S/4HANAへの投資は著しく増加しています。SAPは、この結果と選択肢を求めるお客様の声を受け、SAP S/4HANAがもたらす画期的なチャンスを存分に生かしていただくため、お客様の個々のペースとプロジェクトの複雑さを考慮したより柔軟な選択肢を提供します」

SAP製品エンジニアリング担当のエグゼクティブ・ボード・メンバーであるトーマス・ザウアーエシッヒ(Thomas Saueressig)は次のように述べています。「SAP S/4HANAは、お客様の将来を方向付けるアーキテクチャーであり、プラットフォームです。SAPは、お客様の成功と選択肢の提供にコミットしています。保守期間を長く設定することで、透明性と信頼性がさらに向上します。2019年の大幅な成長は、SAP S/4HANAの戦略とSAP S/4HANAに対する需要を裏付けています」

 強い勢いと柔軟性

SAP S/4HANAは次世代型のインテリジェントスイートであり、自動化を可能にする次世代のベストプラクティスと人工知能に基づくデジタル・インテリジェント・エンタープライズへの移行を可能にします。

また、クラウドおよびハイブリッドアーキテクチャーへの道を開き、ランドスケープの大幅なシンプル化とTCOの大幅な削減を推進します。1万3,800社を超えるお客様がすでにSAP S/4HANAを選択しており、数千社のお客様がビジネスの刷新とインテリジェントエンタープライズへの移行を目的としてこのソリューションの導入を進めています。ASUGとDSAGの両方による最近の調査で、SAP S/4HANAへのお客様の投資が大幅に増加していることがわかりました。DSAGによると49パーセントを超えるお客様が今後3年以内でのSAP S/4HANAへの移行を計画しており、ASUGによるとSAP S/4HANAへの移行を計画していないお客様の数はゼロになりました。

SAPは、オファー、サービス、ツールの完全なプログラムと、40年以上にわたってSAPソリューション導入の継続的な成功、イノベーション、成長を支えてきたITサービスプロバイダーの強力なエコシステムによってこの動きをサポートします。

お客様、ユーザーグループ、パートナーと、業界のその他ステークホルダーとの協力により、SAPはSAP S/4HANAへのコミットメントを2040年まで提供し、SAP Business Suite 7のサポートも延長します。これにより、お客様はイノベーションの可能性を引き出し、ビジネスプロセスを最適な柔軟性で変革しながら、既存の投資を保護することができます。

Enterprise Applications Consulting社の社長を務めるジョシュア・グリーンバウム(Joshua Greenbaum)氏は次のように述べています。「顧客がデジタル変革を実現するためSAP S/4HANAにコミットするには、ビジネスとプロセスに関するイノベーションのサポートに同様にコミットするパートナーが必要です。SAP S/4HANAの保守を2040年まで提供することは、SAPの顧客に対するコミットメントの表れであり、顧客は安心して将来の計画を立てることができます。

SAPの顧客は、変革を慎重に計画し、現行のビジネスプロセスへの影響を最小限に抑えるための柔軟性も必要としています。SAP Business Suite 7の保守期間の延長は、変化のペースが顧客ごとに異なること、SAP Business Suiteソフトウェアの既存プロセスのサポートと顧客のビジネス変革との調和が顧客の成功に重要であることをSAPが認識しているという点で重要です」

 

選択肢と投資保護

SAPは、SAP Business Suite 7の保守サービスに関する最終的な方針を明らかにしました。SAP Business Suite 7のコアアプリケーションに対するメインストリームメンテナンスが、追加で2年間提供されます。このオフボーディングフェーズで、SAPはお客様が必要とする強力なメインストリームメンテナンス機能を引き続き提供します。契約上の変更はなく、追加料金も発生しません。このフェーズの終了後、SAP Business Suite 7のコアアプリケーションに対する保守を2028年以降にどのように継続するかについて、SAPはお客様に選択肢を提供します。

  • SAP S/4HANAへの移行フェーズが2028年以降まで続き、その間にアプリケーションへのサポートを必要とするお客様は、実績のある延長保守サービスを利用できます。このサポートサービスは、SAP Business Suite 7のコアアプリケーションに対する保守基準料金に2パーセントの追加料金を支払うことで、全てのサポート契約に適用します。延長保守サービスは、2028年の年初から2030年の年末まで3年間提供されます。
  • 延長保守サービスレベルのサポートの利用を2027年末までに決定せず、SAP Business Suite 7ソフトウェアシステムの使用継続を選択したお客様は、自動的にカスタマー・スペシフィック・メンテナンス・モデルに移行します。このモデルでは、既知の問題は同一料金で解決されます。

ASUGのCEOを務めるジェフ・スコット(Geoff Scott)氏は次のように述べています。「ASUGでは、ビジネスを成長および加速させ、非効率を排除し、技術的負債を削減し、SAPソフトウェアの最新機能を活用することを望むSAPの顧客は、SAP S/4HANAに移行する必要があると言い続けてきました。本日のニュースを受けても、SAPの顧客は期限よりできるだけ早く移行を進めるべきであるというASUGのスタンスは変わりません。企業の『将来のERP』に関する意思決定は、SAP S/4HANAへの技術的アップグレードのみにとらわれるべきではありません。企業は、将来に向けたビジネスの体制作りをどのように最適化するのかを考える必要があります。今回の発表は、進歩の減速を示すものではありません。SAPの顧客は、SAPの最近の歴史の中で最も重要な技術変化がもたらすビジネス価値を生かすため、今こそ計画を開始して前進する必要があります」

SAP Digital Business Services担当エグゼクティブ・ボード・メンバーを務めるミヒャエル・クライネマイヤー(Michael Kleinemeier)は次のように述べています。「SAPはお客様の成功を実現するために全力を尽くします。SAP Business Suite 7に対するコミットメントの延長と、SAP S/4HANAに対する長期のサポートはその中心的な要素であり、将来への正しい道筋を計画するお客様に選択肢と柔軟性を提供します。この実現に尽力くださったお客様、特にユーザーグループの皆様にお礼を申し上げます」

以上

[1]SAP Business Suite 7ソフトウェアのコアアプリケーションにはSAP® ERP 6.0、SAP® Customer Relationship Management 7.0、SAP® Supply Chain Management 7.0、およびSAP® Supplier Relationship Management 7.0アプリケーションと、SAP Business Suite powered by SAP HANA®が含まれます。

 

SAPについて
SAPはインテリジェントエンタープライズを基盤とするエクスペリエンス企業として、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを使用しており、SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、44万以上の企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com

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