(本リリースは、2月20日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SEは、大手再保険会社Swiss Re社との共同イノベーションプロジェクトにおいて、ソリューションに新しい財務報告機能を追加したことを発表しました。金融各社はこの新機能を利用することで新しい会計基準への対応、会計フローの合理化、透明性とコントロールの強化を図ることができます。

この最新機能により、保険および金融業界で顧客中心のソリューションが実現するとともに、財務報告のオプションが銀行、保険、フィンテック企業にまで拡大され、包括的な補助元帳ソリューションに基づく財務変革が促進されます。財務会計と将来予測が統合されたこのソリューションでは、金融商品について同時に複数の評価を簡単に生成できます。

Swiss Re社再保険部門のCFO、ゲルハルト・ローマン(Gerhard Lohmann)氏は次のように述べています。「2017年にSAPとSwiss Reのパートナーシップを発表しましたが、それ以降、保険会社の財務運営および財務報告に関して、ますます複雑な要求が世界中の規制当局から発せられている状況に鑑み、これに対応するためのソリューションの開発に乗り出しました。補助元帳の共同イノベーションが完了したことは、長期にわたるデジタルトランスフォーメーション戦略の重要なマイルストーンとなっています。法規制が絶えず変化する中、新しい規制および会計基準に企業がスムーズに対応できるよう支援するこのイノベーションは重要な意味を持ちます」

今回の製品開発継続で、SAP S/4HANA®の1909リリースに続いて、主計担当者と保険数理担当向けの追加の機能および財務報告コンテンツが提供され、よりスムーズな決算処理が実現しました。保険契約と金融商品が一つの補助元帳ソリューションで処理されるため、このソリューションでは保険契約と金融商品を等しく評価し、機能を強化することで効率性を高めています。

SAP CFOでSAPエグゼクティブボード・メンバーのルカ・ムチッチ(Luka Mucic)は次のように述べています。「SAPは補助元帳ソリューションを幅広いユーザーに提供していきます。それ以外のプロジェクトも進行中です。このソリューションには大きなメリットがあります。初年度で顧客ベースが39社まで急拡大しました。さらに何百もの企業や組織が契約済みです。このソリューションは、保険、銀行、フィンテック、金融サービスなどの企業が今日直面している複雑な法規制および報告要件に対応できるように設計されています。財務会計と将来予測機能を統合することで、業界全体が、IFRS 17などの新しい会計基準や長期契約の会計処理に対する特定項目を対象とした改善(LDTI:Long Duration Targeted Improvements)に備えることができます」

以上

 

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