(本リリースは、2月16日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
SAP SE(NYSE:SAP)とマネジメントおよびテクノロジーコンサルタント会社であるBearingPoint社は、今後、カーボンおよび環境フットプリントソリューションにおいて協力することを発表しました。
両社は、お客様のゼロエミッション達成を支援する最先端ソリューションの設計と開発を推進するために提携します。
カーボンフットプリントの測定、管理、制御はゼロエミッション達成の鍵となる要素であり、SAPが推進する気候変動対策アクションプログラムの一部でもあります。企業は、会社レベルだけでなく、1つ1つの製品レベルでもカーボンフットプリントを測定する必要に迫られています。一方で、多くの企業にとってデータの取得、統合、マッピングが大きな課題となっています。最近のSAP® Cloud for Sustainable Enterprisesソリューションの発表、サステナビリティ向けSAP®ソリューション、およびBearingPoint社の排出量計算における長年の市場実績によって、自社バリューチェーン全体の環境フットプリントを懸念するお客様向けに、革新的なソリューションを開発する十分な体制が整いました。
SAPシニアバイスプレジデント兼SAP S/4HANA®サステナビリティ担当ヘッドを務める、ギュンター・ロサーマル(Gunther Rothermel)は次のように述べています。「SAPとBearingPoint社の共同開発パートナーシップにより、2つの強力なバリュープロポジションが1つになります。BearingPoint社はこれまで長年にわたり、お客様が自社のCO2排出量削減能力を見極め、サステナビリティ目標を達成できるよう支援してきました。イノベーション能力、幅広く対応できるシステム環境、お客様との信頼関係構築の面については、SAP がその強みを発揮します。私たちはパートナーとして、ゼロエミッションに向けて経済を推し進めるため、現状を打破していきます」
バリューチェーン全体のカーボンフットプリント:スコープ1、2、3
多くの企業はすでにスコープ1、スコープ2の自社排出量を評価していますが、重要な点は、スコープ3の排出量を含めたバリューチェーン全体を評価することです。このためには、使用されているITシステムの種類を問わず、サプライヤー、顧客、監査人、政府機関などのパートナーとのデータ交換を環境ネットワークでサポートする必要があります。SAP® Product Footprint Managementソリューションを利用すれば、製品に関するBearingPoint社の詳細なノウハウや企業フットプリントの計算式とアルゴリズムに基づいてデータの収集と計算を行い、カーボンおよび環境フットプリントをエンド・ツー・エンドで簡単に把握できます。このSAPソリューションは、SAP S/4HANAおよびインテリジェントエンタープライズアーキテクチャーに完全に統合されているだけでなく、他のデータソースにも接続できます。これにより、異機種混在環境であっても、バリューチェーン全体のフットプリントを自動的に評価することができます。
BearingPoint社経営委員会のメンバーで同社IP資産担当ヘッドを務める、ドナルド・ワックス(Donald Wachs)氏は次のように述べています。「SAPと提携して、当社IP資産の活用を協力して拡大し、製品の気候への影響をそのライフサイクル全体で測定および最適化できる、市場で唯一のソリューションを提供していきます。SAP Product Footprint Managementには、単一製品のカーボンフットプリントを決定できる高度な機能があります。当社は製品および企業のCO2フットプリントの計算と最適化において10年以上の確たる実績があり、どちらのお客様にとっても自社の脱炭素化目標を達成するための基盤となるでしょう。BearingPointは、SAPの持つ革新的なソリューション、コマーシャルプロセス関連のノウハウ、市場の専門知識との統合により、気候変動に有効な対策を打ち出せると確信しています」
SAPの業界および顧客アドバイザリ担当プレジデントを務めるピーター・マイヤー(Peter Maier)は次のように述べています。「BearingPoint社との提携によって、SAP Product Footprint Managementソリューションのロードマップが加速します。これにより当社は、製品やサービスのサステナビリティの最大化を目指すお客様を支援する製品フットプリントソリューション市場のリーダーになるでしょう」
以上
BearingPoint社について
BearingPoint社は、世界的に活動している、ヨーロッパ発祥の独立系マネジメントおよびテクノロジーコンサルタント会社です。同社には3つの事業部門があり、第一の部門は、すべての地域の成長を促進するための5つの主要領域に明確に焦点を当てたアドバイザリ事業を担当しています。第二の部門はSaaSを超えるIP主導型マネージドサービスを運用しており、顧客にビジネスクリティカルなサービスを提供し、そのビジネスの成功を支援しています。第三の部門は、スタートアップ関連の融資や開発を積極的に進めたり、エコシステムを活用したりしながら、顧客やパートナーとともに革新的なビジネスモデルを見出すことを目的としています。
BearingPoint社の顧客には、世界を牽引する多数の企業や組織が揃っています。同社は、10,000人を超える従業員から成る世界的コンサルティングネットワークで70カ国以上の顧客を支援し、測定可能かつ持続可能な成功を達成するために顧客とともに取り組んでいます。詳しくは、www.bearingpoint.comをご覧ください。
SAPについて
SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えており、世界中の商取引売上の87%は、SAPのお客様によって生み出されています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術により、従業員がより価値の高い成果に集中でき、持続可能な成長を実現する企業のあり方である「サステナブル・インテリジェントエンタープライズ」へとすべての企業が変革できるよう支援することを戦略に掲げています。さらに、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com )
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