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SAPジャパン、顧客のデータ環境をシンプルにできるデータ管理ソリューションの新製品「SAP® Datasphere」を発表

プレスリリース

SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 洋史、以下 SAPジャパン)は、データ環境全体でビジネスに必要なデータへの容易なアクセスをお客様に提供する、データ管理ポートフォリオの新製品「SAP® Datasphere(データスフィア)」を本日より提供開始します。ミッションクリティカルなデータへのアクセスを可能にし、より迅速なインサイトとより良い業務上の意思決定を実現する重要なデータイノベーションを提供します。

SAP本社では、業界をリードするデータ企業とAI企業であるCollibra NV、Confluent Inc.、Databricks Inc.、DataRobot Inc.との戦略的パートナーシップを発表しています。これらのパートナーシップはSAP Datasphereを強化し、お客様はSAPソフトウェアデータとSAP以外のデータを安全に結合する統一されたデータアーキテクチャーの構築を可能にします。
なお、日本における協業については随時お知らせする予定です。

クラウドプロバイダー、データベンダーが異なるシステムやオンプレミスシステム上に散在するデータへのアクセスや利用は、長期にわたり複雑な問題であり続けてきました。そのため企業は、データを元のデータソースから抽出し、一元管理された場所にエクスポートする必要がありますが、その過程で重要なビジネスコンテキストは失われ、継続的かつ専用のITプロジェクトと手作業によってしかビジネスコンテキストを再取得できません。本日発表したSAP Datasphereでは、このような隠れたデータコストが排除され、ビジネスのコンテキストやロジックはそのままに、意味のあるデータを迅速に提供するビジネスデータ・ファブリック・アーキテクチャーを構築できます。

SAPの最高技術責任者でエグゼクティブボード・メンバーのユルゲン・ミューラー(Juergen Mueller)は、次のように述べています。「世界の商取引の87%を生み出しているSAPのお客様にとって、SAPデータは最も価値あるビジネス資産であり、これらのデータは製造、サプライチェーン、財務、人事など、組織の最も重要な機能の中に含まれています。私たちは、SAPデータと、サードパーティーのアプリケーションやプラットフォーム上のSAP以外のデータを容易に統合し、まったく新しいインサイトと知識を引き出すことで、お客様がデジタルトランスフォーメーションをさらに新しいレベルへと進められることを支援したいと考えています」

SAP Datasphere

SAP Datasphereは、SAP® Data Warehouse Cloudソリューションの次世代版になります。データ担当者は、このソリューションにより、ミッションクリティカルなビジネスデータにスケーラブルにアクセスできるようになります。SAP Datasphereは、データ統合、データカタログ、セマンティックモデリング、データウェアハウス、データフェデレーション、データ仮想化のための統一されたエクスペリエンスにより、ビジネスのコンテキストとロジックを保持したまま、組織のデータ環境全体にミッションクリティカルなビジネスデータを展開することを可能にします。

SAP Datasphereは、SAP® Business Technology Platform(SAP BTP)上に構築されており、データベースセキュリティ、暗号化、ガバナンスなどの強力なエンタープライズセキュリティ機能を備えています。SAP Data Warehouse Cloudをお使いの既存のお客様は、追加の手順や移行の必要なく、その製品環境内でSAP Datasphereの新機能のメリットを享受することができます。これらの新しい機能には、データを自動的に発見、管理、ガバナンスするデータカタログ、およびデータや定期的な更新をリアルタイムで提供するシンプルなデータレプリケーション、さらにはSAPアプリケーションのデータが持つリッチなビジネスコンテキストを保持する拡張データモデリングが含まれます。加えて、SAPのクラウドソリューションからSAP Datasphereへのデータとメタデータの関連付けを行うアプリケーション統合機能も追加される予定です。

 戦略的パートナーシップ

SAPと新しいオープンデータパートナー企業は、世界中の何億人ものユーザーが、大量のデータに根ざした情報に基づくビジネスクリティカルな意思決定を行うことを支援します。SAPの戦略的パートナーは、各社エコシステムのユニークな強みを提供することで、お客様がかつてないほどにあらゆるデータを組み合わせることを可能にします。

IDCのデータ&アナリティクス市場調査担当グループバイスプレジデントであるダン・ベセット(Dan Vesset)氏は次のように述べています。「誰もがSAPデータへのアクセスを望んでいるので、技術サプライヤー間のパートナーシップを活用することは、包括的なデータ戦略にとって絶対に必要です。今日の組織においては、マルチクラウド、マルチベンダー、オフプレミス、オンプレミスの混在するデータ環境が当たり前となっています。SAPは、有力なパートナー企業と提携することで、サードパーティーのデータを一級シチズンデータとして扱い、顧客のニーズをよりよく満たすという新しいアプローチをとっています」

詳細については、発表ブログもご覧ください。

以上

 

SAPジャパンについて

SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えており、世界中の商取引売上の87%は、SAPのお客様によって生み出されています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、すべての企業のビジネスをインテリジェントエンタープライズに変革することを支援しています。さらにSAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com/japan