2022年11月25日、“社会課題解決やサスティナビリティのための取り組みを見て、体験して、味わって、考えよう。”と題して「Society & Sustainability Festival」を開催しました。開催地となったSAP Experience Center Tokyoには社内外多くの方が集い、会場にお集まりいただいた方とオンライン視聴含め、大盛況の4時間となりました。こちらのイベントの様子を全4回にわたってレポートします。
レポートvol.4では、「サスティナブルセッション“地球温暖化の脅威~私たちにできること”」と題したセッションの様子を詳細にお届けします。
地球温暖化の原因、世界の気候変動の実態と改めて向き合う
ご存じの通り、地球温暖化による気候変動は、私たちの生活はもちろん世界中の自然、そして生態系に大きな影響を与えています。「サスティナブルセッション“地球温暖化の脅威~私たちにできること”」と題したこのセッションでは、改めて地球温暖化の原因とは何か?地球温暖化に対し、私たちに何ができるか?を映像やパネルセッションを通して考えていく時間となりました。
SAPジャパンの澤田 智子さんから
「2022年11月、エジプトで開催されている国連の気候変動会議COP27において、日本が3年連続の化石賞を受賞してしまいました。この賞は決して名誉なものではなく、日本が化石燃料に対する世界最大の公的資金拠出国であるということであり、世界から厳しい目を向けられているということが事実であります。
また、当会議において、これまで各国が提出したCO2などの排出削減計画では不十分で、今のままでいくと2100年には地球の平均気温が2度以上、2,8度の上昇もあり得ると予測されました。+1.5度の上昇でさえ生物の多様性の損失、旱魃、食料危機、森林火災、熱波、海面上昇など、私たちがこれまで経験したことのないような規模へと進むと言われているのに、2度以上の上昇という数字が許容されるわけがありません。日本という国家単位はもちろん、個人個人が本当に考えて行動していかなければいけないと思っています」と警鐘を鳴らします。
その後、気候変動が動生物にあたえるインパクトの大きさを問いかけるドキュメンタリー『OUR PLANET』のエピソード「フローズンワールド」の一部を視聴し、会場参加メンバーやオンライン参加メンバー全員で地球温暖化への認識を深める時間となりました。
CO2削減のためにできることを…。家庭菜園クラブメンバー募集!
SAPジャパンSustainability Exemplar Teamより、アイアッパンさんからは「自分たちにできることとは?」題としたパネルディスカッション。
「温室効果ガス排出量の1/4は農林業からの排出といわれています。温室効果ガスが排出される過程には、農地の土壌に関すること、肥料使用と幅広いですが、有機農業の促進や調達の過程でCO2削減が進むことで、持続可能な農業が実現すると考えられます。そこで世界的にも注目されているのがガーデニング、家庭菜園です。自分たちで野菜を育てることで輸送、調達のCO2削減になり、環境負荷も軽減でき、さらにいいことには有機農業にもチャレンジできます」
すでにご自身で様々な作物を育てているSustainability Exemplar TeamのPaul Beddieさんからも持続可能な都市型農業についての発表、さらには2023年に立ち上げ予定である「SAPジャパンガーデニングクラブ」の紹介、チームメンバー募集の呼びかけが行われました。クラブでは、作物を育てる上での情報交換を行ったり、楽しくガーデニングをしていく工夫を共有しあう予定だそうです。
今日からできるCO2削減のアクションは?
「CO2削減のためにやっていることは?」の質問に対して、会場では
マイバックを持っている 41%
マイボトルを持っている 29%
マイボトルを持ち歩いている 15%
再エネルギーを使っている 6%
無農薬野菜を購入している 9%
といった答えの他に「賞味期限の違いものから購入している」「ゴミを減らす工夫をしている」など、それぞれの工夫や、スター生から普段の生活の中で行っているアクションについて発表をいただきました。
「サスティナビリティに関して自分たちに何ができるか?何かできたとしても微々たるものではないか?と考えてしまいがちですが、意外と身近なところにできることがたくさんあって、些細な行動から大きな変化へと繋がっていきます。本日のパネルディスカッションで気づき・発見があったという方は、さっそく今日からトライしていただけたらと思います。地球環境にやさしい生活を取り入れましょう」と発表が締めくくられました。
まとめ
「Society & Sustainability Festival」は4時間にわたって盛況を博し、非常に濃密な内容でした。すべてのセッションに共通していたのは、ソサエティ、サスティナビリティそれぞれに関わる人たちのパッションではないでしょうか。
これまでは社内の取り組みを発表するイベントが多かったですが、今回は他の会社さんをお招きして環境問題に対する取り組みや知見をお聞かせいただき、同時にSAPジャパンに対する期待なども感じることができ、とても良い機会となりました。
参加者からも
- 「初心者でも参加しやすいように考慮されていた」
- 「キーノートセッションを聞きながら、同時にBeyond meatの料理や日本酒など楽しみながらネットワーキングができて、飽きることなく終始イベントに参加することができた」
- 「気づきの得られる、大変良いコンテンツだった。社内外の人と新しく知り合えて刺激になった」
といったポジティブな感想をいただきました。
こちらのハイライト動画をご覧ください。
■ Society & Sustainability Festival Vol.1
■ Society & Sustainability Festival Vol.2
■ Society & Sustainability Festival Vol.3