SAPのポートフォリオに組み込まれたSAP Business AI、グリーン元帳、業務対応イノベーションが、切迫した課題に直面しているお客様を支援するSAPの力を示す
(本リリースは、5月16日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
SAP SE(NYSE: SAP)は、オーランドで開催されたSAP® Sapphire®カンファレンスで、不確実な未来に向かって事業を続けていくお客様を支援するために提供する革新的なイノベーションとコラボレーションについて、その全容を発表しました。具体的には、ビジネスソリューションに組み込まれる責任あるAI(レスポンシブルAI)、カーボンフットプリントのための元帳ベース会計、およびサプライチェーンの回復力(レジリエンス)を高める業種別ネットワークの提供が発表されました。これらのイノベーションやコラボレーションによって、SAPは、お客様がクラウド上でそのビジネスモデルを変革し、サステナビリティを事業の中心に据え、果てなく続く変化の中で成功をつかむために必要な俊敏性を高められるよう支援します。
SAP SEのCEO兼エグゼクティブ・ボード・メンバーのクリスチャン・クライン(Christian Klein)は次のように述べています。「地政学的緊張が高まり、製品やスキルは不足し、新しい規制が次々と生まれるこの世界において、SAPは、差し迫った課題に対応するためのソリューションをお客様から求められています。このたびSAP Sapphireで発表したイノベーションは、これまで私たちが責任を持って開発してきたテクノロジーと、数十年にわたって蓄積してきた業界やプロセスに関する専門知識に基づいたものであり、お客様の今日と未来の成功を確かなものにします」
ビジネスのためのAI
新たなAI時代の幕開けを受け、SAPは強力なAI機能をポートフォリオ全体に組み込み、お客様がビジネスクリティカルな問題を発生から時をおかず解決できるようにするための取り組みを強化しています。
SAP Business AIは責任を持って構築されているため、お客様は安心して使用することができます。本日、SAPは、顧客エンゲージメントをパーソナライズし、調達の生産性を向上させ、全従業員にわたって重要な人材を発掘・育成する組織の能力を拡大するイノベーションを含む、SAP Business AIの進化を発表しました。
SAPはまた、豊富なエコシステムの強みを活かして、顧客に利益をもたらします。昨日SAPは、マイクロソフトとの長年のパートナーシップの次のステップを発表しました。両社は、SAP® SuccessFactors®ソリューションとMicrosoft 365 CopilotおよびCopilot in Viva Learning、さらに自然言語を分析・生成する強力な言語モデルにアクセスするためのMicrosoftのAzure OpenAI Serviceとの統合で協力する予定です。この統合により、組織が人材を惹きつけ、維持し、スキルアップする方法を改善するために設計された新しい体験が可能になります。
グリーン元帳の活用促進
50年前、SAPはERP(Enterprise Resource Planning)ソフトウェアによって財務会計に革命を起こしました。本日、SAPはERPの「R」である資源を再定義し、ここに炭素も含めました。
規制要件が急速に変化し、持続可能な事業運営を求めるステークホルダーの圧力が高まる今、企業は、財務データ会計と同じように監査可能で、透明性と信頼性の高い排出量に関する会計システムを必要としています。SAPの新しいグリーン元帳は、炭素データを推定値から実績値へと移行させるもので、企業はこの元帳によって、トップライン(売上)やボトムライン(最終損益)と同じレベルの可視性、正確性、信頼性をもって「グリーンライン」を管理できるようになります。
SAPは、企業、バリューチェーン、製品レベルで排出量を計算・管理する単一ソリューションであるSAP® Sustainability Footprint Managementソリューションのアップデートを発表しています。SAPはまた、企業がパートナーやサプライヤーとの間で標準化されたサステナビリティデータを安全にやり取りし、サプライチェーンの脱炭素化をより迅速に実現するための新しいソリューションであるSAP® Sustainability Data Exchangeアプリケーションについても発表しています。
SAPが提供するグリーン元帳は、RISE with SAPソリューションおよびGROW with SAPソリューションの一部となる予定です。
ポートフォリオ、プラットフォーム、エコシステムのイノベーションが企業の回復力を強化
さらにSAPは、ポートフォリオのその他の領域におけるイノベーションも発表しました。例えば、年間4兆5,000億ドルもの取引を生み出しているB2BコラボレーションプラットフォームであるSAP® Business Networkの成功を受けて、SAPは業界別SAP Business Networkを発表しました。このオファリングは、消費財業界からハイテク業界まで、さまざまな業界の企業様が初日からサプライチェーンの回復力を高めることができるように、ネットワーク化されたサプライチェーンの利点と当社独自の業界別専門知識を組み合わせて構築されたものです。
SAP® Business Technology Platformにおける新たなイノベーションは、ビジネスプロセスの最適化を劇的に加速させ、大規模なエンタープライズオートメーションを可能にします。SAP® Signavio®の進化により、お客様は重要なプロセスに関するインサイトを、数日ではなく数時間で得ることができます。SAP® Integration Suiteのアップデートにより、オンプレミスおよびクラウド上のSAPおよび非SAPシステムにわたる全体的なプロセスが統合されます。また、SAPのローコード製品であるSAP® Buildの新しいイベント統合機能により、ビジネスエキスパートはすべてのビジネスプロセスで自動化を開始することができます。
SAPは、Google Cloudとのパートナーシップを拡大し、お客様がより深く実用的なビジネスインサイトを発見する能力を高めるオープンデータへのコミットメントを強化しました。この包括的なオープンデータの提供により、お客様はSAP® DatasphereソリューションとGoogleのデータクラウドを使用して、企業全体のデータを取り込むエンド・ツー・エンドのデータクラウドを構築することができます。
また、技術革新のスピードが増すにつれ、プロフェッショナルな開発者のニーズが高まり続けていることを受け、SAPは、2025年までに全世界で200万人の能力・技能を向上させるとのコミットメントをさらに拡大しました。SAPは、エコシステム全体でSAPのエキスパートに対する需要の高まりに対応し、クラウドでお客様の継続的なビジネス変革を促進し続けるための新たなプログラムを発表しました。
SAP Sapphire News Guide for 2023 もご覧ください。
以上
SAPについて
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