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堅牢なビジネスネットワークにより、次のレベルのサプライヤーコラボレーションを実現

私は最近、企業がサプライヤーとどのように次のレベルのコラボレーションを実現しているかについての画期的なIDCの調査結果を発表するウェブキャストに参加しました。聴衆の熱狂的な反応から判断すると、多くの組織にとって、サプライチェーンコラボレーションの改善が最優先事項です。

 

おそらくそれは、ここ数年で私たち全員が経験したサプライチェーンの課題の結果かもしれません。しかしそれ以上に、企業が時代遅れのコラボレーション手法やサプライチェーンの可視性の欠如に苦慮しているからです。さらに問題なのは、変化するビジネス状況に迅速に対応する敏捷性がないことです。

もしあなたがそのように感じているのなら、ウェブキャスト「Reaching digital maturity with next-level supplier collaboration through business networks」をご覧ください。私はIDCのエンタープライズ・ソフトウェア担当グループバイスプレジデントであるMickey North Rizza氏と共に、企業が現在どのようにサプライヤーとコラボレーションしているのか、また、これらのやり取りをどのように強化できるかを検証しました。

さらに、IDCが実施し、SAPがスポンサーを務めた、世界の1,500社以上の企業を対象とした印象的な調査から得られた洞察を共有しました。SAPがスポンサーを務めるIDC InfoBrief「Driving Best-in-Class Supply Chain Collaboration with a Business Network 」(doc #US50854723、2023年7月)では、今日のサプライヤーのコラボレーションを調査し、ビジネスネットワークのメリットを検証しています。

 

コラボレーション、一度に一通のEメール

サプライヤとのコラボレーションに、ほとんどの組織がいまだに「旧来型」の方法を用いていると知ったら驚くでしょうか。

IDCの調査では、回答者の68%が、調達やサプライチェーンのコラボレーションに関連する文書やデータの送受信に電子メールを使用していると回答しています。その他の方法としては、電話(44%)、サプライヤー/カスタマー・ポータル(38%)、EDI(26%)などがあります。一方で、幸いなことに、調査対象者の半数(50%)が、SlackやMicrosoft Teamsなどのエンタープライズコラボレーションツールを利用して、サプライヤーとのコラボレーションを加速させていると回答しています。

このことは、ほとんどの企業、あるいはその一部にとって、サプライヤーとのコラボレーションが一方向的で非効率なままであることを意味しています。サプライヤーを見つけて購入するまでに、何通のメールやフォローアップが必要か、そしてそのために何時間かかるかを考えてみてください。

企業がERP(統合基幹業務システム)システムによって社内プロセスをデジタル化することで大きな進歩を遂げたのとは対照的に、社外プロセスやコラボレーションの方法は依然として手作業に頼っています。米国では、IDCの調査回答者の58%が、発注書や予測などの文書を手作業で共有していると回答しています。EMEA(66%)とAPAC(64%)では、この数字はさらに高いものとなっています。ある調査回答者はIDCに、「社内のプロセスはデジタル化したが、サプライヤーとのコラボレーションは ” 紙” に頼っている」と語っている。今こそ、企業は社外とのコラボレーション方法のデジタル化に力を入れるべき時で あると言わざるを得ないでしょう。

 

新しいデジタルの世界へ

ウェブキャストでは、IDC のNorth Rizzaが、スピード、敏捷性、回復力が求められる新しいデジタルの世界に私たちがいることを想起させています。企業は、社内だけでなく、社外とのサプライヤーとのやり取りにおいても、迅速に動く必要があるのです。

そこで、FAX、電話、Eメールといった旧来の手作業による方法に行きつくのではないでしょうか。これらは長年にわたって機能してきました。しかし、デジタルの世界でのコラボレーションという要件に追いつくことはできず、サプライチェーンの可視性を提供する機能も限定的です。IDCの調査によると、可視性とコラボレーションはほとんどの組織にとって課題であるとされています。調査によると

75%の組織が、コラボレーションは現在進行中と考えている。
59%は、サプライチェーンの可視性が欠如しているため、時間の経過を把握して効果的に対応することが困難であると回答。
56%は、外部サプライヤーとの効果的なコラボレーションの欠如が、業績向上の大きな妨げになっていると考えている。
26%は、より良いコラボレーションがリスク管理の鍵となると考えている。

重要な点として、IDC の調査では、多くの組織がコラボレーションが不十分であるためにビジネスチャンスを逃していると回答していることです。大企業(収益 10 億米ドル)のうち、53% がビジネスチャンスを逃していると報告しています。収益7億5,000万ドルから10億ドルの企業では、その影響はさらに大きく、70%以上がビジネスチャンスを逃していると回答しています。

機会損失について、あなたの組織はどのような状況でしょうか。より的確な意思決定を行うために必要なデータを得るにはどうしたらよいでしょうか。サプライヤと効果的なコラボレーションを行い、ビジネスをサポートし、競争力を維持するための資材を獲得するにはどうすればよいでしょうか。

私は、旧来型のコラボレーションは、次のレベルのビジネス・ネットワークに変わる必要があると考えています。

 

ビジネスネットワークによる次レベルのサプライヤー・コラボレーション

「ビジネスネットワーク」は、混乱するほど最近よく使われる言葉です。電話、ファックス、電子メール、さらにはEDIなど、ここで議論されている旧来型のコラボレーション手法は、一方向のチャネルであり、ビジネス・ネットワークではありません。競争力を維持するためには、多対多のビジネスネットワークにより、ERPシステムを通じて始めたデジタルトランスフォーメーションを、4つの壁を越えて拡大する必要があリマス。

SAP Business Networkはこれを可能にします。SAP Business Network は複数の企業間で人、プロセス、およびシステムを結び付けることができる包括的な B2B コラボレーションプラットフォームです。これにより、取引をデジタル化し、透明性が高く、回復力があり、持続可能なサプライチェーンを構築することができます。

SAP Business Network は多対多のネットワークであり、調達、サプライチェーン、ロジスティクス、財務、人材、資産管理にわたる取引先とのコラボレーションを高度化します。組織は、データの交換、ワークフローの管理、ネットワーク全体のインテリジェンスの適用により、意思決定を改善することができます。サプライヤーにとっては、SAP Business Network は、より多くのバイヤーに自社の製品を提供する機会を創出し、供給ベースを拡大するのに役立ちます。

サプライヤーと次のレベルに進む準備はできていますか?

ここでは、IDC の重要なリサーチにおけるデータやベストプラクティスの一部に触れたに過ぎません。サプライヤーとのコラボレーションを次のレベルに進めるために、IDCの complete InfoBriefと我々のwebcastをぜひご覧ください。

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