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SAP、カスタマーエクスペリエンスの強化に向けて、計画からパーソナライゼーションまでをカバーするAI活用の小売業向け新機能を発表

プレスリリース

(本リリースは、1月11日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE(NYSE: SAP)は本日、AIを活用して小売企業のビジネスプロセス最適化と収益性および顧客ロイヤルティの向上を支援する新機能を発表しました。

今回発表した小売企業向け新機能は、計画からパーソナライゼーションまでをカバーし、顧客に関する包括的なインサイトとデータ分析を入手して、急速に市場が変化する状況の中で適応し、成功を収めることを可能にします。

SAPのインダストリー & CX担当プレジデント兼最高製品責任者のリテュ・バルガバ(Ritu Bhargava) は、次のように述べています。「今回発表したAI活用による小売業向け機能は、業種別に調整されたSAPのインテリジェントなカスタマーエクスペリエンス (CX)戦略に基づくものです。この戦略は、各企業にとって最も重要なビジネスプロセスとカスタマージャーニーを実現する緊密に統合された機能を企業に提供します。SAPのコンポーザブルアーキテクチャーにより、小売企業は創造力をフル活用し、独自のニーズに合わせて機能を選択して、市場の要求に対するイノベーションと対応を迅速に実現できるようになります。この結果、収益を確保しながら成長を加速させることができます」

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新機能は、SAPの比類のない業界専門知識と組み込みのSAP Business AIテクノロジーを備えており、真にエンド・ツー・エンドの小売業向けソリューションを提供します。AIの能力は、どれだけデータを活用できるかによって決まります。そこで、企業全体のエクスペリエンスデータと業務データを統合するSAPの能力があれば、AIを活用した意思決定をより洞察に満ちた形で行うことが可能になります。小売業で最高の成果を得るには優れたCXが必要ですが、このデータ統合は、よりインテリジェントでパーソナライズされたCXを生み出します。

Swarovski社の最高デジタル責任者兼最高情報責任者のレア・ソンデレッガー(Lea Sonderegger)氏は、次のように述べています。「今日の環境では、全社的なインサイトを確保することが重要です。Swarovskiが、SAPのエンド・ツー・エンドのソリューションを継続的に導入して活用しているのは、そのためです。これによって、各ビジネスプロセスを切れ目なくつなげることができます。SAPソフトウェアを活用し始めてから、継続的なイノベーションを支える柔軟性とセキュリティが備わりました。このソフトウェアが、あらゆるタッチポイントでSwarovskiの顧客ロイヤルティをほかに類を見ないほど向上させ、独自のカスタマーエクスペリエンスを創造するイノベーションをもたらすための一貫した基盤となっています」

IDC社の小売 & 財務インサイト担当グループバイスプレジデントのレスリー・ハンド(Leslie Hand)氏は、次のように述べています。「今日の経済状況で収益性を確保しながら成長する小売企業およびブランドは、豊富な企業データとAIを組み込んだアプリケーションを結び付けて、社内の誰もが、パーソナライズされた優れたエクスペリエンスを適切な顧客に適切なチャネルでタイムリーに提供できるようにしていくでしょう。IDCは、小売企業がここ数年で見られなかったような積極的な投資に踏み切ると予測しています。また、エンド・ツー・エンドの機能を理解し、提供できる戦略的パートナーとの連携は、購買担当者にとって不可欠になります」

主な最新機能は、以下のとおりです。

  • SAP® Predictive Demand Planning:このソリューションは、自己学習の需要モデルを使用して、より正確で長期的な需要予測をチャネル全体にわたって小売企業に提供します。スケーラブルでコスト効率に優れた大量の計算処理が可能になるだけでなく、正確な予測を行い、さまざまな需要要因と外部データの確認・検討を自動的に行います。このソリューションは、予測の設定、分析、調整、シミュレーションのアプリケーションを提供し、根本原因や推奨事項に関するインテリジェントなアラートに対応します。
  • SAP® Predictive Replenishment: SAP は、既存のSAP Predictive Replenishmentソリューションに店舗補充機能を段階的に追加しています。この機能によって、店舗や流通センターに在庫を補充するにあたり、柔軟な計画期間でマルチレベルのサプライチェーンを最適化します。需要の変動、ビジネス目標、ルールと制約を考慮して、予測される最小のコストで最適な発注量を決定します。この機能は、供給ネットワーク内の製品フローに対して発注と納入のパターンを作成する一元化されたツールを計画担当者に提供することで、フルフィルメントの効率と納期どおりの納入率を改善します。
    ユースケースの例:ある食料雑貨店は、ヨーグルトの補充にあたって、コストと廃棄物を削減しながらカスタマーサービスを改善する高度に自動化されたアプローチを確立したいと考えています。SAPの新しいソリューションは、低コストを維持しながら、適切な場所に対する妥当な数量の補充指図を自動的に予測し、スケジューリングします。ビジネスユーザーは、インテリジェントな推奨事項を確認して承認し、調達システムに転送して購買発注を作成するとともに、問題を把握して迅速に対処したり、今後生じる問題を回避したりすることができます。
  • ソーシングおよび可用性向けSAP® Order Management:現在提供中のこのソリューションを活用して、最適なソーシング戦略の決定による顧客満足度の向上とフルフィルメントコストの最小化が可能になります。ビジネスユーザーは、納期、使用された輸送能力、出荷コスト、受注ごとの出荷量など、独自の目標に沿った戦略を策定し、シミュレーションを実施して戦略をテストしてから実行に移すことができます。
  • SAP Order Management基盤:現在提供中のこの基盤により、ビジネスユーザーは、ドラッグ&ドロップで簡単に操作できるワークフロー自動化ツールを使用して、不正検知、配送や店頭受取など、ビジネスイベントに対応したオムニチャネルの注文フローを作成できます。さらに、小売企業は、独自のビジネスプロセスに基づいてイベントトリガーをカスタマイズし、受注管理システムや顧客エンゲージメントの関連システム内で対応するアクションを実行することができます。
    ユースケースの例:あるコーヒー小売企業は、フルフィルメントの最新情報をリアルタイムで顧客に提供しています。SAP Order Management基盤は、作業を合理化し、顧客のニーズを満たすために必要な情報を活用して効率的に調整します。サブスクリプション、店頭受取、付属品の調達など、さまざまな項目を扱う複雑なケースにも対応します。また、ソーシングおよび可用性向けSAP Order Managementは、顧客の要求に常に対応できるように、在庫を一元的に可視化します。
  • デジタル広告に関するTikTokLinkedInの統合:SAP® Emarsys® Customer Engagementプラットフォームは、TikTokとLinkedInのデジタル広告のターゲット設定を統合できるようになりました。この機能を活用して、マーケティング担当者は、顧客をセグメント化し、見込み顧客にエンゲージメントを提供できます。さらに、広告の支出を最適化しながら顧客の獲得率と維持率を高め、オムニチャネルの小売エクスペリエンスを強化し、顧客から信頼される関係を築いて成長に導きます。小売企業は、オーディエンスの構築、同期、拡大を容易に行うことができます。つまり、消費者が好むソーシャルチャネルで消費者とつながり、TikTokとLinkedInで広告をパーソナライズしてキャンペーンを補完することでコンバージョン率を高め、データに基づいたインサイトを活用して見込み顧客を真の顧客に転換し、解約リスクのある顧客に再度エンゲージメントを提供することができます。

 

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以上

 

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