SAP、IDC MarketScapeで大企業、中堅企業、中小企業向け買掛金自動処理ソフトウェア部門のグローバルリーダーに選出!

フィーチャー

(本記事は、8月29日に本社で掲載されたものです)

現在の複雑な債務管理状況に関連する課題に対処するインテリジェントソリューションにおいて、SAP は何十年にもわたりイノベーションをもたらしてきました。

SAP が IDC MarketScape の 3部門「 IDC MarketScape:大企業向けワールドワイド債務管理自動化ソフトウェア 2024 ベンダー評価)(doc#US51740824, July 2024)、「IDC MarketScape:中堅企業向けワールドワイド債務管理自動化ソフトウェア 2024 ベンダー評価)」(doc#US52378624, July 2024)および「IDC MarketScape: 中小企業向けワールドワイド債務管理自動化ソフトウェア 2024 ベンダー評価)」(doc#US52378824, July 2024)にて、唯一の企業としてリーダーに選出され大変に光栄に思います。SAP の債務管理ソリューションは、AI ファーストの原則に基づいて構築され、債務管理部門による戦略的役割をサポートします。これは、今日の厳しいマクロ環境下における事業運営の優先事項となっています。

IDC アナリストであるケビン・パーミンター (Kevin Permenter) 氏は次のように語っています。「IDC MarketScape の債務管理自動化ソフトウェアレポートの 3 つの全市場セグメントで SAP が獲得したポジションは、SAP Ariba® と SAP Concur® という債務管理オファリングが持つ幅広く、深いリーチを証明するものです。SAP の債務管理ソリューションは、AI ファーストの原則に支えられ、強力なエコシステムと、バイヤーとサプライヤーのコラボレーションを円滑化する SAP Business Network のユニークなバリュープロポジションによって補完され、この市場における SAP の強みを示しています。SAP Ariba と SAP Concur の請求書処理オファリングは、あらゆる規模の企業の自動化を支え、債務管理チームと調達・購買チームが請求書を事業の成長と収益性向上のための戦略的資産として活用することを可能にします」

IDC Market Scape for Accounts Payable Automation Software for Large Enterprise 2024
IDC MarketScape:大企業向けワールドワイド債務管理自動化ソフトウェア 2024 ベンダー評価
(doc#US51740824, July 2024).

IDC MarketScape は、特定市場におけるテクノロジーおよびサプライヤーの競争力を俯瞰するためのベンダー分析モデルです。その調査手法には、定量的および定性的な基準に基づいた厳格な採点方法を用いており、調査結果として、該当市場での各サプライヤーの位置付けを 1 つのグラフで表します。能力スコアは、短期的に見たサプライヤーの製品、市場開拓能力、事業運営能力を測定したものです。戦略スコアは、3 ~ 5 年の期間にわたる、サプライヤー戦略と顧客の要求との整合を測定したものです。サプライヤーの市場シェアは、円の大きさで表されます。

IDC Market Scape for Accounts Payable Automation Software for Small Enterprise 2024
IDC MarketScape: 中小企業向けワールドワイド債務管理自動化ソフトウェア 2024 ベンダー評価)
(doc #US52378824、July 2024)

SAP がリーダーである理由

市場規模別 IDC MarketScape レポートでは、大企業および中堅上位企業向け SAP Ariba 請求書ソリューションと、中小企業および中堅下位企業向け Concur Invoice が高く評価されました。SAP のこのポジションがすべてを物語っています。この評価は、SAP が、お客様企業がクリティカルなビジネスプロセスを最新化し、財務管理業務を変革できるよう支援する、債務管理自動化分野のリーダーであることを示すものです。IDC MarketScape の 3 つの市場すべてで SAP がリーダーに選出された理由は以下のとおりです。  

強力なエコシステムとシームレスな統合

IDC MarketScape 大企業向けワールドワイド債務管理自動化ソフトウェア・レポートには、「ほぼすべての業種のあらゆる規模の企業のニーズに対応できる財務管理製品の強固なエコシステムを備えた実績あるプロバイダーを探しているのであれば、SAP を検討すべき」と記されています。 

SAP Business Network による真の差別化

さらに、このレポートでは、バイヤーとサプライヤーのコラボレーションを円滑にする仕組みとして、SAP Business Network が紹介されています。SAP の強固な取引先ネットワークを利用する企業は、この広範なネットワークを通じて取引先とつながりながら、請求書の精度とコンプライアンスをこれまで以上に容易に高めることができます。さらにレポートは次の点も付け加えています。「SAP Ariba の Source-to-Pay スイートとこのネットワークを組み合わせることで、債務管理チームは請求書受領から支払いまでのサイクルを効果的かつインテリジェントに、ほとんどタッチレスで管理できるようになり、バイヤー側およびサプライヤー側の Source-to-Pay プロセスのデジタル化と最新化が支援されます」

SAP が債務管理業務の改善を支援

債務管理部門は、金利の上昇、金融引き締め、サプライチェーンの混乱など、複雑な状況に直面しています。こうした課題に対応する中で、多くの企業はビジネスの俊敏性や将来の成功を脅かす予期せぬ事態に対処する術を身につけてきました。SAP のオファリングは、債務管理担当チームが重要な問題に集中できるよう、次のようなサポートを提供します。

  • 請求書承認時間を短縮する:SAP の AI を活用した、Source-to-Pay ソリューションと ERP ソリューションにまたがるエンドツーエンドのビジネスプロセスにより、請求書の提出から照合までを自動化し、サイクル時間を短縮できます。SAP Business AI は、ヘッダーと明細データフィールドをキャプチャし、過去のデータからパターンを見つけ出すことで、請求書のキャプチャ精度を上げることができます。
  • 例外処理を最小限に抑える:グローバルな電子請求書の義務化が進み、企業はコンプライアンスを確保しながら事前に例外処理を削減できるようになっています。SAP のビジネスルールにより、必要に応じて地方自治体のポータルサイトを参照して請求書をリアルタイムで検証することができます。SAP Business Network を利用することで、サプライヤーは請求書を電子的に発行し、プロセスを合理化し、コストを削減できます。
  • サプライヤーへの支払遅延を回避:Taulia ポートフォリオに含まれる運転資本管理サービスと SAP の早期支払用オファリングを利用することで、債務管理担当チームは、請求書を事業の成長と収益性向上のための戦略的資産として活用しながら、サプライヤーとの関係を強化し、サプライヤーへの支払いを期日どおりに行うことができます。

お客様企業が達成した驚くべき成果

SAP Ariba および SAP Concur ソリューションを利用して債務管理プロセスを改善したお客様の成功事例をいくつかご紹介します。

  • Baker Hughes 社は、SAP Ariba ソリューションを導入することで、平均的な請求書承認サイクルの所要時間をわずか 1.5 日に短縮し、最初の 1 年でサプライヤーからの請求書の 50% を電子処理できるようになりました。
  • Smith+Nephew 社は、請求書照合の初回通過率 84% を達成しました。
  • Navantia S.A. S.M.E. は、9,000 社以上のベンダーの請求書の 99% を自動処理しています。
  • American Eagle Outfitters 社は、年間 48,000 件の請求書について、75% のコンプライアンス確保を達成しました。
  • Recordati Rare Diseases 社は、請求書管理プロセス全体に要する時間を半分まで短縮しました。

2024 年版 IDC MarketScape レポートで、大企業、中堅企業、中小企業向けワールドワイド債務管理自動化ソフトウェアのリーダーに SAP が選出されたことは、債務管理自動化を再定義する新たな時代における当社の取り組みが認められたと確信しています。

SAP 債務管理ソリューションの詳細については、SAP.com をご覧ください。


バベル・ファルーク (Baber Farooq) は、SAP のマーケット戦略的調達ソリューション担当シニアバイスプレジデントです。