SAP 2020年第4四半期決算発表 売上高は通年の見通しを上回り、営業利益とフリーキャッシュフローが好調に増加 クラウドでお客様のビジネス変革を加速する「RISE with SAP」

本資料は、SAP SEが発行している「SAP Q4/2020 Quarterly Statement」の抄訳です。オリジナルの資料はリンク先を参照ください。

  • 2020年度、IFRSベースのクラウド売上17%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースのクラウド売上18%増
  • カレント・クラウド・バックログ、固定通貨換算ベースで14%増の72億ユーロ
  • 2020年度、IFRSベースのクラウド売上総利益率は1パーセンテージポイント増の66.5%、Non-IFRSのクラウド売上総利益率は固定通貨換算ベースで1.3パーセンテージポイント増の69.6%に達する
  • 2020年度、IFRSベースの営業利益48%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースの営業利益4%増
  • 2020年度、IFRSベースの1株あたり利益56%増、Non-IFRSベースの1株あたり利益6%増
  • 2020年度、営業キャッシュフローは72億ユーロで前年比約2倍、フリーキャッシュフローは60億ユーロとなり、上方修正後の見通しを大幅に上回る
  • 顧客ネット・プロモーター・スコアが急上昇、従業員エンゲージメントインデックスが過去最高
  • 2021年の見通しはクラウドへの移行優先を反映
  • Qualtrics社のIPOが成功

SAP CEO、クリスチャン・クライン(Christian Klein
「世界トップクラスの企業がインテリジェントエンタープライズを目指して、続々とSAPを導入しています。SAPは、クラウドでお客様の変革を加速することで、ビジネスのやり方を再構築しています。好調のうちに2020年度を終え、新しい包括的なビジネス変革サービスである「RISE with SAP」の提供が始まったことを考えると、SAPは、新しい見通しの各目標に十分到達可能な状況にあると言えます」

SAP CFO ルカ・ムチッチ(Luka Mucic
「他に類を見ないほど難しい環境下にありながら、2020年はすべての四半期および通年でキャッシュフローが記録的な業績に達した年となりました。予想を上回る売上高とコスト面でのすばやい対応があいまって、好調な営業利益に寄与しました。SAPはクラウドへの移行を優先したので、ビジネスの回復力と予測性が大幅に強化されると同時に、長期的に持続可能な成長が促されるでしょう」

 最新情報
SAPの業績は、COVID-19危機が続き、多くの地域でロックダウンが再び実施されたにもかかわらず、第4四半期も引き続き改善しました。クラウド売上は第4四半期も引き続き、主にSAP® Concur®の出張関連などの消費ベースの取引売上が減少した影響を受けました。とはいえ、eコマース、SAP® Business Technology Platform、およびQualtrics®ソリューションに対しては高い需要が続き、複数の商談(特にSAP® SuccessFactors® Human Experience Management関連)を勝ち取りました。こうした状況の下、SAPのクラウドビジネスは2020年度も好調でした。SAPパイロットプログラムに参加してくださったお客様から、新しい包括的なビジネス変革サービスである「RISE with SAP」の早期導入がスムーズに進んでいるというご報告もあり、これも第4四半期のクラウド業績に寄与しています。北米とヨーロッパでは、特にSAPのデジタル・サプライチェーン・ソリューションに対する好調な需要を反映して、クラウド受注入力およびソフトウェアライセンス売上の業績が予想を上回りました。加えて、SAPはERPの大型商談を複数勝ち取りました。

最近のハイライト:

  • SAPは2021年1月27日に、ミッションクリティカルなシステムのクラウド移行とビジネス変革の道筋をシンプルにした「RISE with SAP」の提供を開始しました。このサービスは、1つのサブスクリプションの料金で包括的な商用パッケージとして提供されます。
  • 2021年1月28日にQualtrics社のIPOが成功しました。SAPがQualtrics社の過半数株式の保有を維持する方針は変わらず、Qualtrics社がビジネスを拡大して優秀な人材を確保できる機会が最大限に高まります。IPO時のQualtrics社の企業価値はおよそ180億ドルで、当初の買収価格の2倍以上となりました。Qualtricsの株価は上場初日から上昇し、その日の終わりには50%以上の高値となりました。
  • オムニチャネル・カスタマー・エンゲージメント・プラットフォームの大手プロバイダーであるEmarsys社の買収が2020年11月4日に完了しました。
  • Signavio社を買収し、ビジネスプロセスインテリジェンス機能をさらに深化させました。
  • Teamsとの統合、インダストリー0、AzureクラウドへのSAP® ERPの移行のシンプル化に関する部分でMicrosoft社との関係を拡大しました。
  • 未来の車載ネットワークを構築するため、欧州の大手製造業者、自動車メーカーとそのサプライヤーとの新しいパートナーシップを発表しました。

COVID-19危機の間ずっと、SAPは、バーチャルセールスおよびリモート導入戦略で、お客様を効果的に支援し続けています。SAPは、出張の自粛、施設関連費用の削減、イベントのバーチャル化などによるコストの自然減を積極的に活用すると同時に、採用および裁量支出の抑制を継続しています。好調な売上高とこうした行動があいまって、困難なマクロ環境にもかかわらず営業利益と営業利益率(IFRSベースおよびNon-IFRSの固定通貨換算ベースの両方で)の増加をもたらしました。

また、SAPはお客様と地域社会がCOVID-19による困難な状況に対処できるようサポートする主要テクノロジーパートナーであり続けています。一例として、次のイニシアチブを実施しています。

  • ライフサイエンス企業によるワクチンの供給と流通の管理を改善し、政府とその産業パートナーによる集団ワクチン接種プログラムの調整と展開を支援するVCH(ワクチン・コラボレーション・ハブ)の提供を開始しました。
  • SAPの接触確認アプリ「Corona Warn App(コロナ警告アプリ)」のダウンロード数が2,500万件以上となり、ウイルスの感染拡大の抑制に役立っています。
  • COVID-19に関連する緊急のニーズに対処するため、Parkland Health & Hospital Systemと共同でイノベーションをもたらしました。最重要の意思決定を行うためのコマンドセンターダッシュボード、人工呼吸器などの重要なインベントリのリアルタイムでの正確な追跡と在庫確保を支援する重要インベントリトラッカーや、患者自身がCOVID-19の初期スクリーニングをすることができる多言語対応のオンラインセルフサービスの症状チェッカーチャットボットなどがあります。このチャットボットによって、手が回らなくなっているコールセンターの負担を軽減し、対面でのやり取りを減らすことができるため、安全性が高まります。
  • より多くの情報に基づいた医療を提供することを目指して、データ分析のパワーを活用してリアル・ワールド・エビデンス(RWE)を生成するため、セントルイスを拠点とする医療機関、MercyのIT部門であるMercy Technology Servicesとパートナー提携しました。

 

財務パフォーマンス

 2020年度通年
SAPは、修正後の2020年度の売上目標をすべて上回り、修正後の営業利益の見通し範囲の最高値を達成しました。

通年のSAPのクラウドビジネスについては、COVID-19の影響が続いているにもかかわらず、カレント・クラウド・バックログが前年同期比7%増の71億5,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで14%増に達しました。クラウド売上はIFRSベースで前年同期比17%増の80億8,000万ユーロ、Non-IFRSベースで15%増の80億9,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで18%増の82億4,000万ユーロとなり、修正後の通年の見通し(Non-IFRSの固定通貨換算ベースで80億ユーロから82億ユーロ)を上回りました。特にConcurにおいては取引売上の減少が続いたため、クラウドの増加にマイナス4パーセンテージポイントの影響がありました。インテリジェントスペンドに属さないSAPのSaaS/PaaSサービスと、IaaSサービスのクラウド売上は、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでそれぞれ27%増、23%増でした。ソフトウェアライセンス売上は、IFRSおよびNon-IFRSベースで前年同期比20%減の36億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで17%減でした。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSおよびNon-IFRSベースで前年同期比1%増の232億3,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで3%増の237億2,000万ユーロとなり、修正後の通年の見通し(231億ユーロから236億ユーロ)を上回りました。総売上は、IFRSベースおよびNon-IFRSベースで前年同期比1%減の273億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで1%増の279億ユーロとなり、こちらも修正後の通年の見通し(272億ユーロから278億ユーロ)を上回りました。

2020年通年の予測性の高い売上の比率は、前年同期比5パーセンテージポイント増の72%に達しました。

クラウド売上総利益率は、IFRSベースで前年同期比3.1パーセンテージポイント増の66.5%、Non-IFRSベースで前年同期比1.4パーセンテージポイント増の69.6%に達しました。

通年では、IFRSベースの営業利益および営業利益率に対して、2019年と比較して構造改革費用が大幅に減少し、株式報酬費用も減少したことによるプラス効果が表れました。営業利益は、IFRSベースで前年同期比48%増の66億2,000万ユーロ、Non-IFRSベースで1%増の82億8,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで4%増の85億ユーロとなり、修正後の通年の見通し範囲(81億ユーロから85億ユーロ)の最高値を達成しました。通年の営業利益率はIFRSベースで前年比8.0パーセンテージポイント増の24.2%、Non-IFRSベースで前年比0.6パーセンテージポイント増の30.3%、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで0.8パーセンテージポイント増の30.5%でした。

1株あたり利益は、Sapphire Ventures社の好調な業績が反映されて、IFRSベースで56%増の4.35ユーロ、Non-IFRSベースで6%増の5.41ユーロでした。

通年の営業キャッシュフローは71億9,000万ユーロに達し、前年比約2倍、上方修正後の見通し約60億ユーロを大幅に上回りました。通年のフリーキャッシュフローは前年同期比164%増の60億ユーロに達し、上方修正後の見通し45億ユーロ以上を大幅に上回りました。キャッシュフローには、税金と構造改革の支払額の減少、および優れた運転資本管理によるプラス効果が表れました。年度末時点の純負債はマイナス65億ユーロでした。

 

2020年度第4四半期
第4四半期のクラウド売上はIFRSベースで前年同期比8%増の20億4,000万ユーロ、Non-IFRSベースで7%増の20億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで13%増でした。特にConcurにおいては取引売上の減少が続いたため、クラウドの増加にマイナス2パーセンテージポイントの影響がありました。インテリジェントスペンドに属さないSAPのSaaS/PaaSサービスと、IaaSサービスのクラウド売上は、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでそれぞれ22%増、17%増でした。ソフトウェアライセンス売上は、IFRSおよびNon-IFRSベースで前年同期比15%減の17億ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで11%減でした。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSおよびNon-IFRSベースで前年同期比4%減の65億8,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで1%増でした。総売上は、IFRSおよびNon-IFRSベースで前年同期比6%減の75億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで2%減でした。

クラウド売上総利益率は、IFRSベースで前年同期比2.1パーセンテージポイント増の67.2%、Non-IFRSベースで前年同期比0.5パーセンテージポイント増の70.0%に達しました。

第4四半期は、IFRSベースの営業利益および営業利益率に、株式報酬費用が前年比で減少したことによるプラス効果が表れました。営業利益はIFRSベースで前年同期比26%増の26億6,000万ユーロ、Non-IFRSベースで3%減の27億7,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで3%増でした。営業利益率は、IFRSベースで前年同期比9.1パーセンテージポイント増の35.2%、Non-IFRSベースで前年同期比1.4パーセンテージポイント増の36.7%、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで1.5パーセンテージポイント増の36.8%でした。

1株あたり利益は、IFRSベースで前年同期比19%増の1.62ユーロ、Non-IFRSベースで前年同期比7%減の1.69ユーロでした。

2020年度の財務以外の業績
SAPは財務以外の指標でも好調な業績でした。顧客ネットプロモータースコア(NPS)は、2020年度は前年同期比10ポイント増の+4となり、見通しを上回りました。このような好調なプラスの結果によって、4年間続いていた下降傾向が上昇に転じました。これはSAPが、お客様からのフィードバック内容の実装、お客様対応の足並みの調整、製品ポートフォリオの統合に集中して取り組んできた結果です。

SAPの従業員エンゲージメントインデックスは3パーセンテージポイント増の86%と記録的な数値となり、見通しの最高値を達成しました。SAPの定着率は95.3%でした(2019年度=93.3%)。さらに、経営幹部の女性比率が増加して27.5%になりました(2019年度=26.4%)。

温室効果ガス排出量は、2020年10月から修正後の見通しを下回りました。2020年度のSAPの温室効果ガス排出量は、前年同期比165キロトン減の135キロトンでした。二酸化炭素排出量削減を目指す対策に加えて、COVID-19のパンデミックによって引き続き出張に制限があったため、大幅な削減となりました。

 2019年度第4四半期のセグメント別業績
SAPの4つの報告セグメントである「Applications, Technology & Support」、「Concur」、「Qualtrics」および「サービス」の業績は以下に示すとおりです。

 Applications, Technology & ServicesATS
第4四半期のAT&Sセグメントの売上は、前年同期比4%減の62億1,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで1%増でした。この増加に寄与したソリューションについて以下に説明します。

SAP S/4HANA®
SAP S/4HANAは、SAPのリアルタイムのインメモリープラットフォームSAP HANA®を基盤とする統合型インテリジェントERPシステムです。25業種において実証済みベストプラクティスで各業界固有の要件に対応し、市場の進化に合わせて新しいビジネスモデルを実現します。AIとロボティック・プロセス・オートメーションがサポートするインテリジェントな自動化により、ビジネスプロセスを刷新します。組込分析、会話型インターフェース、デジタルアシスタントを活用した的確かつ迅速な意思決定を支援します。

第1四半期にSAP S/4HANAのお客様は約900社増加し、採用したお客様の総数は前年同期比16%増の約16,000社となりました。そのうち8,700社以上が本稼動させています。第4四半期に新たにSAP S/4HANAを契約したお客様のうちの約40%が新規顧客です。

第4四半期には、L’Oréal社、Shell社、Schwarz IT KG社(Lidl)、Co-op社、Unilever社、s.Oliver Group社、Gilead Sciences社、Saudi Aramco社、凸版印刷株式会社、株式会社ヨドバシカメラなど世界をリードする企業のお客様に、SAP S/4HANAを選択いただきました。Boehringer Ingelheim社は、41カ国でSAP S/4HANAの本稼動を同時に開始しました。BT Group社、A. P. Møller-Mærsk社、Beijing Energy社、Coca-Cola Bottling Company of Egypt社、Bertelsmann社も本稼動を開始しました。CureVac社、Zespri社、Oxford University Press社、The Not Company社、日本貨物航空株式会社、BMW社、Atos社、I-PEX株式会社など、SAP S/4HANA Cloudをお選びになるお客様が、企業規模を問わず急速に増加しています。伊藤忠商事株式会社は SAP S/4HANA Cloudを本稼働しました。 

ヒューマン・エクスペリエンス・マネージメント(HXM
SAP SuccessFactors Human Experience Management(HXM)Suiteはコア人事・給与計算、タレントマネージメント、従業員エクスペリエンス管理、および人事アナリティクス向けのソリューションを提供しています。拡張性の高いプラットフォームとして構築されており、複雑な国際要件に対応しています。101カ国42言語で税規制と人事ポリシーの更新を提供し、給与計算については46カ国で提供しています。

HXMは働き方、モチベーションの向上などを含め、従業員が必要とするすべてのものを踏まえて設計されています。人事責任者がビジネスの成長を促進できるようになります。

SAP SuccessFactors HXMソリューションはQualtricsのソリューションを利用しているため、従業員からのインサイトを集めて、それをオペレーション(業務)データと結び付け、起こっていることとその理由を把握して行動を起こすことができます。これらのソリューションは、900社を超えるお客様に採用いただいています。

BIC社、ヒューストン市、Vodafone Idea社、三菱ケミカル株式会社、富士通株式会社、味の素株式会社、NORD/LB社など、数多くのお客様にSAPをお選びいただきました。Klosterfrau Healthcare Group社とFCバイエルン・ミュンヘンは第4四半期に本稼動を開始しました。

SAPは、「IDC MarketScape for Worldwide Talent Acquisition Suites for Large Enterprise(大規模エンタープライズ向け最新人材獲得スイート分野のIDC MarketScape)」と「Gartner Magic Quadrant for Cloud HCM Suites for 1,000+ Employee Enterprises(従業員1,000人以上を擁する企業向けクラウドHCMスイート分野のマジッククアドラント)」でリーダーに認定されました。

SAP® Customer Experience
SAP Customer Experience(CX)はコマース、サービス、マーケティング、セールス、カスタマーデータの先進ソリューションが組み合わされたソリューションで、これを利用すれば、企業は顧客の全体像に基づき、あらゆるタッチポイントとチャネルにわたってパーソナライズされたカスタマーエクスペリエンスを管理して提供できます。インテリジェントエンタープライズの一環としてSAP Customer ExperienceをSAP S/4HANAと統合すると、需要の兆候からフルフィルメントまでを1つのエンド・ツー・エンド・プロセスにまとめることができます。

SAP CXのソリューションでQualtrics Customer Experience Managementを利用して、顧客の要望やニーズを理解することもできます。企業は顧客からのフィードバックとオペレーションデータを組み合わせ、顧客の声に耳を傾けて理解し、即座に行動してカスタマーエクスペリエンスを改善できます。

第4四半期はSAPのeコマースソリューションの業績が好調で、前年同期比で2倍以上のクラウド売上がありました。

Carrefour社、Mindray社、Miele & Cie.  KG社、Sundiro Honda Motorcycle社、Piaggio & C社、VINCI Energies社にSAP Customer Experienceソリューションをお選びいただきました。Beiersdorf社、Deutsche Börse社、Mondi AG社は本稼動を開始しました。

SAPは最近、「IDC MarketScape: Worldwide Retail Commerce Platform Software Providers 2020 Vendor Assessment(IDC MarketScape:世界規模のリテール・コマース・プラットフォーム・ソフトウェア・プロバイダー2020年ベンダー評価)」レポートでリーダーに選出されました。

 SAP Business Technology Platform
SAP Business Technology Platformは、お客様がインテリジェントエンタープライズになれるように後押しし、SAPの新しい「RISE with SAP」サービスの中核となる要素です。このプラットフォームに含まれる、SAP HANA、SAP® Analytics Cloud、SAP® Integration Suite、SAP® Extension Suiteなどの先進テクノロジーを活用すると、アプリケーションを構築、統合、拡張し、自社データからビジネス価値を引き出すことができます。エコシステムに簡単にアクセスできるため、開発を俊敏かつスピーディーに行えます。SAP Business Technology Platformは、お客様のクラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境のすべてに対応しています。ほかのプラットフォームテクノロジーとのシームレスな相互運用性を備えており、高いレベルの拡張可能性、柔軟性、効率性が確保されます。

Deutsches Rotes Kreuz(ドイツ赤十字社)、Nomad Foods Europe社、Enel社に、SAP Business Technology PlatformとSAP Analytics Cloudソリューションをお選びいただきました。

第4四半期に、SAP Business Technology Platformにローコード/ノーコードプロセスオートメーションの新しいツールと機能を追加し、お客様のビジネス変革のエンジンとして強化しました。

SAPは最近、ガートナー社の「Magic Quadrant for Metadata Management Solutions(メタデータ管理ソリューション分野のマジッククアドラント)」と「Magic Quadrant for Cloud Database Management Systems(クラウドデータベース管理システム分野のマジッククアドラント)」の両方でリーダーに認定されました。

AribaおよびFieldglass
SAP® Ariba®は調達、注文から、請求、支払までのコラボレーティブコマース機能と専門知識を提供し、お客様が支出を最適化できるように支援します。何百万ものバイヤーとサプライヤーが直接費と間接費両方のカテゴリーでシンプルかつインテリジェントにやり取りできる場です。

SAPは、組織のSAP Ariba、SAP Fieldglass®、SAP S/4HANAソリューションのデータを、Qualtrics社が持つリアルタイムのサプライヤーインサイトおよびAI主導のインテリジェンスと結合する新しいソリューション、Qualtrics XM for Suppliersの提供を開始しました。組織はこのソリューションを導入することで、ソーシングから支払に至るプロセス全体で改善が必要な主要な領域を特定して、重要な供給の安定確保、コスト削減の強化、リスクの軽減、ビジネスの俊敏性の向上を促進できます。

SAP AribaとSAP Fieldglassは、SAP Concurとともに、SAPのインテリジェント・スぺンド・プラットフォームを構成しています。このプラットフォームは、180カ国以上で行われるグローバルな商取引額が年間4兆1,000億ドル以上におよぶ世界最大のコマースプラットフォームです。

第4四半期には、Esselunga社、Nestlé社、General Motors社、Ecopetrol社、ロサンゼルス統一学区、Sony Picture Networks India社、味の素株式会社に、SAP Aribaソリューションをお選びいただきました。

SAPは最近、SAP AribaとSAP Fieldglassの統合ソリューションにおいて、ガートナー社の2020年の「Magic Quadrant for Procure-to-Pay Suites(Procure-to-Payスイート分野のマジッククアドラント)」レポートでリーダーに認定されました。

SAP Fieldglassは外部人材管理とサービス調達の分野のリーダーです。企業が派遣社員やコンサルタント、フリーランスなどあらゆるタイプの外部人材を検索、採用、管理できるよう支援します。第4四半期には、100万人以上の新規外部人材がSAP Fieldglassに追加されました。第4四半期には、Chevron社にSAP Fieldglassソリューションをお選びいただきました。

SAP Fieldglassソリューションは最近、Ardent Partners社の2020年の「Vendor Management System(VMS)Technology Advisor(ベンダー管理システム(VMS)テクノロジーアドバイザー)」レポートで「Market Leader」に認定されました。

 Concur
第4四半期のConcurセグメントの売上は、COVID-19危機で出張が大幅に減った結果、消費ベースの取引売上が減少したことが原因で前年同期比20%減の3億4,100万ユーロ、固定通貨換算ベースで15%減でした。SAP Concurは出張管理、経費管理、請求書管理の統合ソリューションを提供し、これら毎日のプロセスをシンプルにして自動化します。SAP Concurモバイルアプリは出張で従業員をナビゲートします。費用は手間いらずで経費精算レポートに入力され、請求書の承認は自動化されています。SAP Concur支出管理ソリューションは、ほぼリアルタイムのデータ統合、およびAIを使用した全トランザクションの分析によって優れた可視性を実現し、従業員主導型の支出を効率良く管理するのに役立ちます。

第4四半期には、Canadian Pacific Railway Company社、株式会社日本経済新聞社、Software AG社などのお客様に、SAP Concurソリューションをお選びいただきました。

 Qualtrics
第4四半期のQualtricsセグメントの売上は、前年同期比17%増の1億8,300万ユーロ、固定通貨換算ベースで26%増でした。

SAPはQualtricsで、エクスペリエンスマネージメント(XM)分野の市場リーダーシップと、25業種というエンド・ツー・エンドの業務力を結合しました。その目的は、企業が、顧客、従業員、製品、ブランドというビジネスの4つのコアエクスペリエンスを設計および改善できるように支援することです。

Qualtrics XM Platform™は、画期的な設計と継続的改善を実現して、この4つすべてのエクスペリエンスをつながりのある1つのプラットフォームで管理できるミッションクリティカルなソフトウェアとして、13,000社以上のお客様から信頼されています。

第4四半期には、ドイツ銀行、Burton Snowboards社、モントリオール銀行、Uber Singapore社、オークランド大学、Rosetta Stone社、HSBC社、GE Healthcare社、Hongkong and Shanghai Hotels社など数多くの企業のお客様に、記録するためのシステムを行動するための新しいシステムに発展させ、画期的な成果を収めることを目的として、Qualtricsをお選びいただきました。

サービス
第4四半期のサービスのセグメントの売上は、前年同期比16%減の7億5,800万ユーロ、固定通貨換算ベースで11 %減でした。サービス実施ビジネスでは、リモート提供に移行したことで、この事業が持つ回復力と柔軟性が引き続き示されました。SAPのプレミアムサービスも高い需要を維持しています。一方、SAPのトレーニングビジネスは、グローバルトレーニングセンターの再開が遅れている影響を受けました。

 

 2020年度通年の地域別業績 

すべての地域において堅調な年でした。

欧州・中東・アフリカ地域では、クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで1%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは3%増でした。クラウド売上はIFRSベースで23%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで25%増となり、ドイツ、スイス、フランスで特に顕著でした。サウジアラビアとスペインはソフトウェアライセンス売上が好調な年でした。

南北中央アメリカ地域では、クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで1%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは3%増でした。クラウド売上はIFRSベースおよびNon-IFRSの固定通貨換算ベースで13%増となり、カナダで特に顕著だったほか、米国とメキシコで堅調な業績でした。米国、ブラジル、メキシコではソフトウェアライセンス売上がよく持ちこたえています。

アジア太平洋および日本地域では、クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで横ばい、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは2%増でした。クラウド売上はIFRSベースで18%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで21%増となり、日本、韓国、シンガポールで特に顕著でした。ソフトウェアライセンス売上では、日本、オーストラリア、インドは堅調な業績でした。

2021年度の見通し
SAPが提供する以下の2021年通年の見通しには、堅調なビジネスの勢い、およびCOVID-19危機からの回復のタイミングとペースに関する現時点での推測が反映されています。この見通しでは、ワクチンプログラムの世界的な実施に伴ってCOVID-19危機が収束し始め、2021年の後半には需要状況の緩やかな回復につながることを想定しています。

  • クラウド売上が、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで91~95億ユーロ(2020年度=80億9,000万ユーロ)、固定通貨換算ベースで13%~18%増に達する見込みです。
  • クラウドおよびソフトウェア売上が、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで233~238億ユーロ(2020年度=232億3,000万ユーロ)、固定通貨換算ベースで横ばい~2%増に達する見込みです。
  • 営業利益が、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで78~82億ユーロ(2020年度=82億8,000万ユーロ)、固定通貨換算ベースで1%~6%減となる見込みです。
  • 予測可能性の高い売上(クラウド売上とソフトウェアサポート売上の合計として定義)の比率が約75%(2020年度=72%)に達する見込みです。

2020年度の記録的なキャッシュフロー業績に続いて、SAPは利益がやや減少していること、所得税の支払額が多くなる予想であること、為替の変動が不利に働くことを主に反映して、営業キャッシュフローを約60億ユーロと見込んでいます(2020年度=72億ユーロ)。フリーキャッシュフローも、CapExの支払が少し増加していることから45億ユーロ以上になると見込んでいます(2020年度=60億ユーロ)。

SAPの2021年通年の見通しは固定通貨換算ベースですが、実通貨ベースで報告される数値については、為替レートの変動による影響を今後も年間を通して受ける見込みです。

SAPは2020年第3四半期決算発表で公開した中期的な目標も確定しました。

2021年には、SAPは財務目標に加えて3つの非財務目標にも努力を傾けます。それはお客様のロイヤルティ、従業員のエンゲージメント、および二酸化炭素の排出量です。SAPは2021年度に顧客ネット・プロモーター・スコアで5~10のスコアを達成することを目指します。従業員エンゲージメントインデックスは84%~86%の範囲を目標としています。また、2021年度は温室効果ガス排出量を145キロトンにすることを目標とします。

追加情報
今四半期の決算発表、および、そこに含まれるすべての情報は未監査のものです。

2019年通年の比較数値には、Qualtrics社の売上および利益が買収日である1月23日以降分のみ含まれます。

SAPの2020年度統合報告書とForm 20-Fの年次報告書は2021年3月4日に公表され、https://www.sap.com/integrated-reports/2019/en.htmlからダウンロードできるようになります。

以上

 

SAPについて
SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを経由しており、SAPはエンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術により、従業員がより価値の高い成果に集中できる企業のあり方である「インテリジェントエンタープライズ」へとすべての企業が変革できるよう支援することを戦略に掲げています。さらに、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com

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