2022年初めの稼働開始をめざし、現行のSAP® ERPからの移行プロジェクトを進行
SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 洋史、以下SAPジャパン)は、I-PEX株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:土山 隆治、以下I-PEX)が、SAPの次世代クラウドERP「SAP S/4HANA® Cloud」およびクラウド型製造実行管理ソリューション「SAP® Digital Manufacturing Cloud」の導入を決定したことを発表しました。
I-PEXは、1963年に精密金型メーカーの「第一精工」として誕生、2020年にI-PEXへ社名変更しました。以来、数々の世界初や独自の製品、ソリューションを産み出してきました。現在は、「コネクタ及びエレクトロニクス機構部品」「自動車電装・関連部品」「半導体設備及びその他」の3つの分野で事業を展開しています。同社は、「最・尖端を、世界へ」拡げることで、次代を切り拓く世界のあらゆるお客様とともに、デジタル社会の心躍る価値創造に貢献しています。
I-PEXは、2010年より国内外拠点と連結子会社を含む21社で1つのインスタンスでビジネスプロセスを統一してSAP® ERPを活用してきましたが、運用維持の複雑さを排除して、よりシンプル化した基幹システムをSAP S/4HANA Cloudで構築することを決定しました。SAP S/4HANAへの移行がより円滑に実現でき、移行に関する相談対応窓口もワンストップでできること、さらにインフラを含めてSAPシステムに一本化することで、コスト面でも大きなメリットが得られることが今回の決定の背景です。
I-PEXでは、2008年1月よりSAP ERPの全基幹業務全般におけるビッグバン導入プロジェクトを開始し、第1次拠点として国内6工場および海外7拠点(上海、シンガポール、マレーシア、インドネシア、香港、台湾、韓国)、第2次拠点として北米、タイ、中国(東莞)、フィリピンの4拠点への導入を順次進め、2010年4月にグループ全社・全拠点でのSAP ERPの導入および経営基盤の統合を完了しました。
その後の運用においては、SAPジャパン、インフラベンダーおよびアプリ運用保守ベンダーの三者が分離した形で進めていたため、トラブル発生時などには、それぞれ三者と個別に連絡・相談をしなければならず、多くの手間と時間を要していました。また、運用体制が分離した環境下では、中長期でのシステムの運用維持・向上に必要な計画や予算化の調整が複雑になりつつあり、最新ERPの機能やビジネスメリットを享受するために必要なアプリケーションの保守も必ずしもタイムリーに行えず、様々なリスクが生じ始めていました。さらに、SAP ERPの導入プロジェクトから10年以上が経過し、新たなERP移行プロジェクト経験を通じて次世代に知識・技術の伝承を図る必要性も浮き彫りになっていたことから、今回の導入を決定しました。
同時に、I-PEXでは、SAP Digital Manufacturing Cloudの導入プロジェクトを併行して進行中です。これにより、ERPが担うサプライチェーンと、製品の企画・設計・生産準備・製造・品質記録といったエンジニアリングチェーンをグローバルで同期し、品質・コスト・納期の管理を共通化することを目指します。2018年より、作業の稼働状況を可視化して把握することで、生産性を向上することをめざし、スクラッチ開発を前提に概念実証を進めていましたが、品目や在庫など全てが統合管理され、情報の二重管理を防ぎ、パッケージ機能前提で進めることでMES-標準化をコンパクトに実施できると判断し、SAP S/4HANA Cloudの導入に合わせて、SAP Digital Manufacturing Cloudの導入も進めることを決定しました。また、クラウドソリューションのため、新工場の立ち上げ時の展開や他の工場への展開などにも迅速に対応可能で、かつ総所有コストを抑えられることも、決定の要因となりました。
I-PEXでは、2022年初めに、SAP S/4HANA CloudおよびSAP Digital Manufacturing Cloudの稼働開始を目指します。
以上
I-PEXについて
I-PEX(アイペックス)は、グローバル市場で閃きや驚きという価値を提供する「ものづくりソリューションエキスパート」を意味します。1963年、精密金型メーカーの「第一精工」として誕生。以来、独自の製品、ソリューションを産み出してきました。現在は「コネクタ及びエレクトロニクス機構部品」「自動車電装・関連部品」「半導体設備及びその他」の3つの事業分野を展開。「最・尖端を、世界へ」拡げることで、次代を切り拓く世界のあらゆるお客様とともに、デジタル社会の心躍る価値創造に貢献します。
( https://www.corp.i-pex.com/ja )
SAPジャパンについて
SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを経由しており、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術により、従業員がより価値の高い成果に集中できる企業のあり方である「インテリジェントエンタープライズ」へとすべての企業が変革できるよう支援することを戦略に掲げています。さらに、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com/japan )
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