Shinhwa Auto USA Corp. が、北米での大きな成長意欲を認識したとき、リーダーチームには、ある 1 つの明確な課題がありました。目標に見合った資本投資が必要だったのです。

韓国に本社を置く、この世界的な自動車部品メーカーは、自動車メーカー向けアルミ部品の生産能力を増強するため、米国アラバマ州オーバーンの Auburn Technology Park West に 4,200 万米ドルの工場建設を開始しました。それから 2 年後、この米国の中核拠点は、7,000 万ドルの拡張プロジェクトを経て、高圧アルミダイカストおよび後処理装置を組み立てラインに追加しました。さらに 2 年を経た現在、1 億 9,200 万ドルをかけたオーバーンの真新しい製造施設に最後の仕上げを行っています。この施設は、電気自動車生産から生じる要求を現在および将来にわたって満たせるよう、Shinhwa 社の能力をさらに増強することを目的としています。

このように、野心的な目標に従って拡張を推進しながらも、Shinhwa 社が評価していなかったビジネス要素が IT システムでした。すなわち、顧客の要求に応えるために必要な、フロントフェイスの製造設備は拡張してきましたが、同社の成功は、バックオフィスのプロセス強化による効率的かつ効果的な事業運営にかかっていたのです。

そこで、Shinhwa 社は SAP との連携を選択しました。

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Shinhwa 社は、自動化された生産ライン、自動車部品、アルミダイカストに特化し、米国本社からは、Tesla、Hyundai、Kia などの業界大手に製品を提供しています。オーバーン工場の拡張によって目指すのは、具体的には、ハイブリッド車の製造機会拡大のニーズに対応することです。例えば、ダイカストや機械加工などの能力を高めて、Shinhwa 社の顧客基盤を多様化し、拡大しようと考えています。

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Shinhwa 社のバックオフィスシステムは元々、十分な機能がありませんでした。IT インフラは大きくカスタマイズされており、エンタープライズリソースプランニング (ERP)、製造実行システム (MES)、会計ソフトウェアは連携していません。このため、財務上の定期的なチェックポイントやプロセスを正確に予測し、計画することはほとんど不可能でした。結果的に人為的なミスが数多く発生し、同社の IT システムは、企業目標だけでなく、一般的な成長や成功にも折り合っていませんでした。

Fortune 2000 の自動車関連企業のうち、96% が事業運営に SAP を利用していることから、Shinhwa 社は、テクノロジー進化に向けた次のステップを簡単に選択することができました。同社のリーダーチームが導入を決めた GROW with SAP は、プラグ&プレイ方式でスケーラブルに導入できるよう設計されたパブリッククラウドのオファリングです。これにより、グローバルで標準化された基準に基づいて、より合理的に事業を運営できます。

写真提供:Shinhwa Auto USA

Shinhwa 社の技術的な目標には、全製造プロセスの置換と自動化、現場/財務/サプライチェーンの各関連システムからのデータ収集、パートナーシステムと顧客システム間のデータ連携の強化、IT アーキテクチャーにおけるモジュール式ステップの推進などが挙げられます。このような目標を達成することで同社のシステムが成長すれば、この企業は、世界の大手自動車メーカーから選ばれるサプライヤーになるでしょう。

Shinhwa 社 IT シニアマネージャーのスティーブン・リー (Steven Lee) 氏は、次のように述べています。
「私たちは、IT システムとバックオフィスのプロセスについて、今後、自動車業界の標準となるものを準備したいと考えました」

Shinhwa 社は、現在の製造プラントと 2 つの追加プラント(今年中に完成予定)に加えて、最終的にプラントを 7 つに増やし、米国を拠点とする自動車メーカーに今後 10 年間で見込まれる需要拡大に対応できるようにするつもりです。

リー氏は次のように述べています。
「SAP S/4HANA® と SAP® Digital Manufacturing は、私たちに何ができるかを示してくれました。このプロジェクトによって、米国に深く根を下ろし、将来のグローバルな変化がどのようなものであろうと、対応できる態勢を整えようとしています」

Shinhwa 社は、野心的なスケジュールで移行と導入を進めていますが、これを可能にするのは俊敏で柔軟なパブリッククラウドプロジェクトです。同社の本稼働は、2024 年 1 月 1 日の予定です。

リー氏は次のように述べています。
「当社は、オーバーン地区にすでに約 2 億ドルを投資し、約 200 の雇用を生み出しました。SAP と関係を結んだことで、これまでの実績を大きく上回る取り組みを発表しています。私たちはこの地で、新たなグローバルスタンダードを発信し続けます」


ロリ・ロサノ (Lori Rosano) SAP パブリッククラウド担当 SVP です。

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