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SAP S/4HANA® Cloud が 2023 Gartner® Magic Quadrant™ のプロダクト中心型企業向けクラウド ERP 部門でリーダーに認定

フィーチャー

ガートナー社がこのたび発表したプロダクト中心型企業向けクラウド ERP 部門のマジッククアドラントにて、SAP が 2 年連続でリーダーに選ばれたことを、ここにご報告いたします。

今回の認定は、プロダクト中心型企業向けクラウド ERP 市場における SAP の「ビジョンの完全性」と「実行能力」が認められたものです。プロダクト中心型企業は、ミッションクリティカルな ERP プロセスをクラウドに移行する際、ビジネスバリューをもたらすテクノロジーをベンダーに求めます。

レポート全文を読むガートナー社のプロダクト中心型企業向けクラウド ERP 部門のマジッククアドラント
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ガートナーレポートでは次のように評価されています。
「リーダー企業は、ERP プロダクト中心型システム/プロセスをクラウドに移行することでどうサポートし、どう改善できるのかという点において、市場を決定付けるビジョンを実践しています。リーダー企業は、プロダクト、サービス、市場投入戦略を通じてこのビジョンを実行する明確な能力を兼ね備え、市場で強い存在感を示しながら、収益と市場シェアを拡大し続けています。クラウド ERP スイート市場において、リーダー企業は、さまざまな規模の組織との契約獲得能力を着実に示しており、業務/管理 ERP のすべての領域で豊富な機能を提供しています。リーダー企業には、顧客の導入が成功したという実績がいくつもあり、彼らのシステムインテグレーターパートナーは、その成功事例を元に他の顧客のビジネス変革の取り組みををサポートしています」

この分野で選出されたことは大変光栄です。これは、プロダクト中心の製造業が直面する最も差し迫った課題の解決に向けた弊社の絶え間ない取り組みが評価されたものと、私たちは考えています。

AI 革命への取り組み

今日のインダストリー 4.0 へのシフトにおいて、人工知能 (AI) とオートメーション技術はビジネスの変化を加速させています。特に生成 AI は強力なパワーを持ち、従業員の生産性の向上、業務上の意思決定の最適化、適切なカスタマーエクスペリエンスの提供など、企業経営のあり方に革命をもたらしています。

SAP のお客様はその可能性を実感されており、その大部分は生成 AI の導入を前向きに検討されています。しかし、このテクノロジーは、特に偏見、倫理、データプライバシーをめぐる課題ももたらします。また、企業は経済の先行き不透明感や IT 予算の制約の中で、変化に対応しなければならないという側面もあります。したがって企業を成功に導くために、リーダーは AI のユースケースに慎重に優先順位を付けることが必要になります。

一例として、Porsche 社と Schuler 社のジョイントベンチャーである Smart Press Shop 社が、SAP S/4HANA® Cloud, public edition と SAP® Digital Manufacturing を使用してインテリジェントな自動車製造をサポートしている様子をご覧ください。Smart Press Shop 社は、100% クラウドファーストにシフトし、不良部品の自動チェックといった AI を活用したイノベーションを導入しています。

オートメーションが効率化を推進

データ駆動型オートメーションは、企業の IT、プロセス、バリューストリーム全体へと浸透し続け、これによって自律的なオペレーションが可能になり、ビジネスイノベーションが加速しています。例えば、請求書の自動スキャン、IoT センサーと RFID テクノロジーによるリアルタイムの在庫情報、リアルタイムな機械性能情報の活用による予防的設備保全により、企業はビジネスイノベーションを加速させることができます。

オートメーションは、業務効率を大幅に向上させ、コストを削減し、ビジネス全体の成長を促進するといった多くのメリットをもたらします。反復的で時間のかかる作業を自動化することで、企業は従業員の時間を解放し、より戦略的かつ創造的で付加価値の高い業務に集中させることができます。これは従業員の満足度を高めるだけでなく、生産性と正確性を向上させ、より質の高いアウトプットをもたらします。さらに、自動化によって企業は事業を迅速に拡大し、市場の変化に効果的に対応できるようになり、めまぐるしく変化する世界でも競争力を維持できるようになります。

スイスのテクノロジー企業である Komax 社が、SAP S/4HANA® Cloud に切り替えることで、主要プロセスを自動化し、複雑なレガシーシステムのネットワークを統合した例をご覧ください。同社は現在、安定性と信頼性が高く、革新的なクラウド ERP ソフトウェアを使用しています。プロセスの標準化とシンプル化をより容易に推進できることで、業界リーダーとしての地位を維持し、買収後のスピーディーな統合など、新たなビジネスの成長を追求しています。

サプライチェーンのレジリエンス(回復力)の向上

サプライチェーンの混乱は、多くの市場に影響を与え続けています。ウクライナ戦争と、エネルギー市場へのその影響以外にも、半導体サプライチェーンに影響を与える中国の脅威と緊張、気候変動の影響の増大、さらにはインフレと金利の経済的影響もあります。これらすべてが、予測可能で一貫性のあるサプライチェーンを管理する上での複雑さと課題をもたらしています。

結果、レジリエンス(回復力)がその重要性をさらに高めています。グローバルなソリューションとローカルなソリューションのより良いバランスを見つけることができれば、可能な限りサプライチェーンを短縮し、リスクを軽減できる多様化を進めることができます。そして、複数の調達先の調整やマルチシナリオへの適応など、レジリエンスを高めるための新たなアプローチがますます重要になっています。可視性と俊敏性を高め、自動化を推進することも必要です。

クラウド ERP は、その中核的役割を果たします。バスルームのスペシャリストである RIHO 社は、SAP S/4HANA Cloud でビジネスプロセスと可視性を標準化・統合することで、在庫をより完全に把握して製造オペレーションを最適化し、製品データと価格設定の一貫性を高めています。

誇りを持って業界をリード

ガートナー社のプロダクト中心型企業向けクラウド ERP 部門のマジッククアドラントで弊社がリーダーとして評価されたのは、このような中核的課題に取り組む企業を支援する弊社の揺るぎないコミットメントの証だと考えています。

SAP S/4HANA Cloud によって、SAP は企業の標準化とシンプル化だけでなく、イノベーションと成長も可能にしています。SAP はお客様の隣にいて、クラウドによってお客様のビジネスを支援できることを大きな誇りにしています。

ガートナー社のレポート全文はこちらをご覧ください。また、SAP S/4HANA Cloud, public edition の製造機能について詳しくは、こちらのウェビナーでご確認いただけます。


エリック・ヴァン・ロッサム (Eric van Rossum) は、SAP Cloud ERP の最高マーケティングおよびソリューション責任者です。

以上

 

 

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