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SAP、AI時代に成功するためのイノベーションで、データ主導のビジネス変革の未来を切り開く

プレスリリース

(本リリースは、3月6日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE(NYSE:SAP)は本日、AI時代において、より深いインサイト、よりスピーディな成長、より高い効率化を実現するためにデータを最大限に活用する革新的なデータイノベーションを発表しました。新しい生成AI機能を含むSAP® Datasphereの新機能は、シンプルなデータランドスケープと直感的なデータのやり取りによって、エンタープライズプランニングに変革をもたらすものです。

SAPのエグゼクティブボードメンバーで最高技術責任者を務めるユルゲン・ミューラー(Juergen Mueller)は、次のように述べています。「的確な意思決定を行うためのデータキャプチャ技術は、エンタープライズテクノロジーとして必須であり、その重要性はますます高まっています。これは、ビジネスのあらゆる側面に革命を起こしているAIが、質の高いデータを必要とするからです。最新のSAP Datasphereのイノベーションに加え、当社とCollibraのパートナーシップ拡大は、データ主導のインテリジェントなビジネス変革を支援するSAPの能力を飛躍的に高めるものです」

今回の発表の中心にあるのは、データを単なる資産ではなく、戦略的イニシアチブの主役とするアーキテクチャーのビジネス・データ・ファブリックです。本日発表したイノベーションとパートナーシップにより、ビジネスコンテキストとロジックはそのままに、意味のあるデータをデータ利用者に提供できるようになります。

Hershey’sのERP・デジタル・IT戦略担当シニアディレクターであるアヒム・ウェルター(Achim Welter)氏は、次のように述べています。「当社は、SAP S/4HANA®ランドスケープと連動した最新のビジネス・データ・ファブリック・アーキテクチャーとしてSAP Datasphereを選択しました。SAP Datasphereでは、最新のデータ・アナリティクス・プラットフォームを効果的に構築し、信頼できるデータとデータモデルに基づくビジネス・セルフ・サービスを実現することができます」

本日発表したSAP Datasphereのイノベーションは、コンテキストとロジックを保持しながら、データランドスケープをシンプル化できる統一されたデータビューを提供し、お客様企業が市場の変化に迅速に対応し、より効率的な意思決定を行えるよう支援します。生成AIアウトプットでビジネスコンテキストを維持するための新しいコパイロット機能とベクトルデータベース機能、複雑なデータからインサイトやパターンを導き出すための新しいナレッジグラフなど、SAPのデータイノベーションは、お客様が指先ひとつでデータを最大限活用できるよう支援します。

本日発表した主なイノベーションは以下のとおりです。

 

生成AIコパイロットとAIガバナンス

SAPの生成AIアシスタントであるJoule(ジュール)コパイロットがSAP® Analytics Cloudに追加され、レポート、ダッシュボード、計画などの作成や開発を自動化できるようになりました。この自動化はSAP HANA® Cloudのベクトルエンジン機能によって実現され、大規模言語モデルのパワーとお客様独自の関連データを組み合わせることで、ビジネスコンテキストが生成AIのアウトプットに常時反映されるようにします。

信頼性とガバナンスを備えたデータなしでは、ビジネス全体に生成AIを取り入れることはできません。SAPは、AIのポリシー、プロセス、プラクティスを管理統制するソリューションを提供するため、Collibraとのパートナーシップを拡大し、CollibraのAI GovernanceとSAPのデータ資産を統合します。これにより、適切な説明責任を果たせる透明性の高い環境を提供し、お客様企業における法規制、コンプライアンス、プライバシーポリシーの遵守を支援します。

ナレッジグラフで隠れたインサイトとパターンを発見する

SAP Datasphereの新しいナレッジグラフによって、アプリケーションやシステムに隠れたインサイトやパターンを発見することができます。これにより、技術ユーザーもビジネスユーザーも、データ、メタデータ、ビジネスプロセス間の関係を深く理解でき、機械学習および大規模言語モデルの有効性を高めることができます。

統一された高度なプランニングとアナリティクス

新しいSAP DatasphereとSAP Analytics Cloudの統合は、単一のデータ管理システムと高度なアナリティクスを提供し、組織横断的なプランニングを支援します。プランニング担当者は単一の柔軟なモデルを活用して、データ準備、モデリング、プランニングを1つのツールで行うことにより、プランニングにおいて障壁になるサイロを解消することができます。

さらに、ビジネスユーザーはSAP Analytics Cloudの新しいコンパス機能を使用することにより、データ駆動型シミュレーションを通じて、プランニングとアナリティクスでより良い成果を導き出すことができます。お客様企業はチャットインターフェースを使って複雑なシミュレーションを実行し、予測される成果を評価し、制御可能な変数を調整して最適なプランを見つけることができます。

これにより、お客様は、SAPアプリケーションとサードパーティデータのネイティブ接続によって、財務、オペレーション、サプライチェーン、ワークフォースプランニングの一元化を実現でき、プランニングに変革をもたらすことができます。

詳細については、こちらをご覧ください。

以上

 

SAPについて

SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えており、世界中の商取引売上の87%は、SAPのお客様によって生み出されています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、すべての企業のビジネスをインテリジェントエンタープライズに変革することを支援しています。さらにSAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com/japan