(本記事は、7月4日本社で掲載されたものです)

ドイツが大会史上 2 度目のホスト国を務める今夏の欧州選手権に、ヨーロッパのみならず世界中のサッカーファンが熱狂しています。

華麗なアクションが繰り広げられる試合を楽しむ一方で、ファンにとって、スタジアムでのサービスも重要な役割を果たします。食べ物や飲み物はスタジアム体験の重要な一部であり、そのためにはスムーズなプロセスが欠かせません。ファンは、お気に入りの軽食や飲み物を素早く手に入れ、試合を1分たりとも見逃すまいとするでしょう。効率的なサービスは、来場者を満足させるだけでなく、スタジアム全体のムードや雰囲気にも貢献します。

つまり、注文や支払いのための舞台裏のシステムがミスなく機能しなければなりません。長蛇の列を避け、最短時間でファンにサービスを提供するためには、高速で信頼性の高いチェックアウトシステムが不可欠です。スムーズな取引プロセスは、ファンがフィールドでの試合を見逃すことなく楽しむのに役立ちます。

 

SAP テクノロジーがスタジアムでのスムーズなプロセスをサポート

SAP もその一翼を担っています。ガストロノミーと小売業界向けの統合 POS (Point-of-Sale) アプリケーションである SAP Customer Checkout は、ファンのケータリングがスムーズかつ効率的に行われるようサポートしています。このアプリケーションは、欧州選手権の4会場(ミュンヘン、シュトゥットガルト、デュッセルドルフ、ケルン)で使用されており、すでに数多くのイベントでその効果が実証されています。

このアプリケーションは、来場者の多い時間帯でも、できるだけ短時間で多くのファンにサービスを提供できるように設計されています。その効率性は、サッカースタジアムだけでなく、ドバイで開催された EXPO 2020 といった大規模な国際イベントでも実証されています。また、SAP Customer Checkout の支払機能は柔軟性が高く、特に海外からの来場者が Alipay や Apple Pay など、各種さまざまな決済システムを使って支払えるようになるため、大きな利点となります。

 

 

会場のケータリング業者が SAP を活用

シュトゥットガルト、デュッセルドルフ、ケルン、ミュンヘンのケータリング業者はすでに SAP Customer Checkout を使用しており、その結果にご満足いただいています。FC バイエルン・ミュンヘンのデジタル & メディアラボ CIO である ミヒャエル・フィヒトナー (Michael Fichtner) 氏は、次のように語っています。「ミュンヘンのアリアンツ・アレーナでは、何年も前から SAP Customer Checkout を活用しています。そのスピードと信頼性、多様な支払方法への対応は本当に素晴らしいです。欧州選手権の開催期間中は海外からの来場者も多いです。ここでも、SAP Customer Checkout がスムーズなプロセスを実現してくれると期待しています」

2024 年大会で SAP Customer Checkout が使用されることは、SAP にとっても重要なマイルストーンになります。SAP のスポーツ・エンターテインメント担当シニアバイスプレジデントであるファディ・ナウム (Fadi Naoum) は次のように述べています。「ドイツにおいて1年で最大のサッカーイベントである欧州選手権に参加できることを、私たちは大変嬉しく思っています。SAP Customer Checkout によってプロセスを最適化して、サッカーファン、会場のレジ係、ケータリング担当者の皆さまに最高のエクスペリエンスを提供できることを楽しみにしています」