このプロジェクトは、社員が自らのスキルを活かして社会貢献することを目的としており、過去4年間で多くの成果を上げ、今年で5年目を迎えます。
このプロジェクトは、社員ボランティアアンバサダーと協力して企業のCSR活動の一環として推進しています。
本年も、NPO法人サービスグラント様と再びタッグを組み、3つのNPO団体に支援活動を行うことになりました。
4月中旬に開催された社内説明会には、昨年のプロジェクトに参加した社員が、自身の経験を語り、どれだけ意義深い活動であったかを共有しました。 多くの社員が参加し、本活動に対する継続的な関心を実感しました。また、プロジェクトの社内エグゼクティブスポンサーであるCFO大倉からも本活動を応援する熱いコメントがありました。
2025年のプロジェクト参加者は、事務局メンバーを含めて23名となり、5月下旬に各団体とのキックオフを迎え、具体的なヒアリングや団体訪問などの活動を開始しています。
本ブログでは、今年支援する3つの団体の活動概要と抱えている課題についてお伝えします。
支援団体1:社会福祉法人めぐはうす
・団体概要
社会福祉法人めぐはうすは、1993 年に精神障がいを持った方のグループホーム事業を始めたことをきっかけに、世田谷区・杉並区を中心に障がい者を対象とした相談業務や支援をおこなっています。現在は、ぽーときたざわ、地域生活センターMOTA(電話相談・指定特定相談・地域活動支援センターI型)、すまいる荻窪、まごの手便、めぐ・第2めぐ、アウトリーチ事業と全部で6事業を展開しています。

・団体が抱えている課題
ぽーときたざわの居場所事業として、2023年から下高井戸商店街の店舗で開始した「ぽーときたざわサテライト」は、年齢や障害種別を問わずに障がい者や悩みを持つ地域住民がつながる開かれた場所を目指しましたが、実際は主にぽーときたざわの利用者が週1回のサロン利用にとどまり、十分に活用されていません。
・支援内容
今回のプロジェクトでは、障がい者や地域住民に団体や支援を知ってもらうため、「ぽーときたざわサテライト」の活用策を提案します。団体関係者や利用者、商店街、地域住民、自治体などのヒアリング・分析を通じて、効果的な活動内容や具体的な施策を検討します。
支援団体2:NPO法人ICTリハビリテーション研究会
・団体概要
ICTリハビリテーション研究会は、作業療法士・理学療法士・言語聴覚士などのセラピストやIT技術者、ものづくりの専門家、障害当事者らと協働し、ICT(情報通信技術)や最新のものづくり技術を活用したリハビリテーションの発展を目指して活動しています。また、障害当事者や支援者が「つくり手」として参加し、インターネットや3Dプリンターを活用した自助具の個別最適化や、共創プラットフォーム「COCRE HUB (https://cocrehub.com)」の運営など、多様な取り組みを展開しています。これらの活動を通じて、誰もが自分らしく暮らせる社会の実現と、持続可能なものづくりの推進を目指しています。
・団体が抱えている課題
受益者数を約2万人から目標の40万人に拡大するために、「COCRE HUB」に掲載されている3Dモデルを約250件から1,000件にすべく活動中。必要な原資を確保するには、これまでの個人寄付者からの支援だけでは不足するため、企業からの寄付金の確保が急務になっています。
・支援内容
寄付金を募るための企業向けご説明資料の作成と資料活用方法のアドバイス
・写真

支援団体3:一般社団法人Try Angle(トライアングル)
・団体概要
「病気や障害の有無にかかわらず誰もが旅行を楽しめる社会」の実現を目指し、医療的ケア児とその家族の外出・旅行支援に取り組んでいます。主な活動内容として、医療的ケア児の旅行ガイドラインの制作・販売
、宿泊施設向けの受け入れ体験の実施、医療的ケア児と家族向けの遊びのサークル活動、外出・旅行に関するポータルサイト「ててとて旅行舎」の運営:https://tetetote-travel.jp 学びのコミュニティの運営、全国の支援者ネットワーク構築とオンライン勉強会の開催 があります。
・団体が抱えている課題
医療的ケア児は全国に約2万人いると推計されていますが、支援制度や社会的認知はまだ十分ではありません。
大型の車椅子や医療機器の携帯により外出が難しく、地域での理解も進みにくいため、外出・旅行の体験不足や社会的孤立につながっています。
一方で、支援のニーズは一人ひとり異なるため、画一的なサービスでは対応しきれません。観光や福祉の事業者と連携した新しいサービス開発の可能性はあるものの、それを支える定量的なデータが不足していることも課題です。
・支援内容
今回のプロジェクトでは、団体様が予定している大規模調査の実施に向けて、調査票の設計をご支援いたします。
あわせて、調査票設計の参考とするために、医療的ケア児のご家族・福祉事業者・観光事業者のニーズ把握に向けたヒアリングも行いながら進めます。

プロジェクトはまだ道半ばですが、社員の情熱と努力によって、確実に前進しています。 これからも多くの方々のご支援とご協力を賜りながら、さらなる成果を目指してまいります。
Japan CSRプロボノプロジェクトアンバサダー
安藤 豪 | 小林 絹代 | 高橋 純子 | 毛利 亮介 | 武田 倫邦 | 太田 翠 | 森川 智之 | 福谷 莉菜 | 熊手 葉子
エグゼクティブスポンサー:大倉 裕史



