(本リリースは、10月28日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
SAP SE(NYSE:SAP)は、Palace Resorts社やSiemens Energy社など、世界中の数百社の企業が、第3四半期にSAP® Ariba®およびSAP Fieldglass®ソリューションを使用して調達と外部人材管理をデジタル化することを選択したと発表しました。また、契約済みの既存の数百社が、支出管理を最適化するためにSAPソリューションのライセンスを更新、もしくは本稼動を開始しました。
最近公開された「IDC Worldwide Procurement Applications Software Market Shares, 2020: Digital Became the New Normal(2020年度の世界の調達アプリケーションソフトウェア市場シェア:デジタルが新たな標準に)」レポートによると、SAPは調達アプリケーションソフトウェア市場で最大のシェアを維持しています*。IDC社は、SAPの市場シェアが32.8%に拡大して引き続き市場シェアトップの地位を維持していると推定しており、そのシェアは2位以降の11社のベンダーのシェアをすべて合わせた割合よりも大きくなっています。
IDC社でエンタープライズアプリケーションおよびデジタルコマース部門のバイスプレジデントを務めるミッキー・ノース・リッツァ(Mickey North Rizza)氏は次のように述べています。「SAPのクライアントは総じて、さまざまな業界と支出カテゴリーにわたる広範なベンチマーキング、SAP S/4HANA®との統合に魅力を感じてSAP Aribaソリューションを選択したと語っています。SAP Aribaソリューションのガイド付きの購買オペレーションエクスペリエンスも気に入っています。その他多くの企業も、コンサルティング企業、マーケティング代理店、フィールドサービス、メンテナンス、ビジネスプロセスアウトソーシングの契約で、SAP Fieldglassソリューションがサービス調達プロセスの改善に役立ったと述べています」。このレポートによると、IDC社は調達ソフトウェア市場の規模が5.4%拡大して、2020年だけで62億ドルになったと推定しています。
供給と需要の変化やアンバランスな状態が続いているため、さまざまな地域と業界の企業が、商品やサービスの調達、グローバル経済の運営維持を行う上で、業務のデジタル化がいかに重要であるか認識するようになりました。
SAPのインテリジェントスペンド&ビジネスネットワーク部門のマーケティングおよびソリューション最高責任者を務めるエトシャ・サーマン(Etosha Thurman)は次のように述べています。「今まさに、ビジネスリーダーは調達の力と柔軟性の高い人材の力を理解し、それを活用することで単なるコスト削減以上のことを達成できると気付き始めました。供給と需要が変動し、業務の中断が予想され、さまざまな形のリスクがこれまでにないほどいたるところに存在している中で、俊敏性を高め、リスクを軽減するために、多くの企業がSAPを採用しています。SAPが市場トップの地位にいることは、そのような動きが進んでいる理由の1つであると確信しています」
第3四半期の主な内容は以下のとおりです。
メキシコの産業コングロマリットであるGrupo KUO社は、期間契約の外部人材管理のためにSAP Fieldglassソリューションを採用しました。同社は、外部人材の調達、雇用、管理のプロセスをデジタル化、自動化することで、メキシコで最近施行された労働者アウトソーシング規制を遵守するとともに、労働者と人材サプライヤーのエクスペリエンスを向上させることを目指しています。
アラブ首長国連邦を拠点とするグローバル投資グループであり、ブラジルの石油精製会社Acelen社を所有しているMubadala Investment Company社は、成長戦略を支えるためにSAPを選択しました。Acelen社はRISE with SAPサービスを採用し、SAP S/4HANA® Cloud, private editionとSAP® Analyticsソリューションを組み合わせた1つの堅牢なプラットフォームに業務を統合する予定です。また、クラウドベースのSAP Ariba、SAP® Concur®、SAP Fieldglass、SAP® SuccessFactors®ソリューションを支出管理と総合要員管理の変革に役立てる計画も立てており、Acelen社は最大限のコスト削減を実現し、すべての従業員にさらに優れたヒューマンエクスペリエンスを提供できるようになります。
メキシコのPalace Resortsホテルチェーンは、クラウドでビジネスプロセスをデジタル化するというIT戦略を支えるために、RISE with SAPを選択しました。また、SAP Aribaソリューションも採用し、調達部門の変革、購買エクペリエンスの改善、サプライヤーとのコラボレーションの改善に役立てています。
ブラジルのエネルギー企業であるPetrobras社は、SAPを活用してデジタル変革を加速させています。SAP S/4HANAを採用してから段階的なアプローチで進めており、今四半期はGuided Buying機能とカタログを利用するためにSAP Aribaソリューションの本稼動を開始しました。これを活用して、調達とサプライチェーンプロセスの改善、従業員とサプライヤーへのより優れたユーザーエクスペリエンスの提供を行っています。
ドイツのミュンヘンを拠点とするSiemens Energy AG社は、世界全体のエネルギー大転換を形作ることに焦点を合わせており、自社の強力で回復力のあるポートフォリオを活用して、気候を保護しながら、増加するエネルギー需要に対応しています。この企業は、組織全体の調達業務を改善、統合、自動化するために、SAP Aribaソリューションを選択しました。
マサチューセッツ州を拠点として、ラボ用分析機器と分析ソフトウェアを手がける企業であるWaters Corporation社は、多数の競合ソリューションの評価選定プロセスを行った末に、SAP Aribaソリューションを選択しました。標準化と自動化が施されたプロセスを活用して、サプライチェーンのデジタル変革と調達業務の改善に役立てています。デジタルネットワークに接続し、共通プランに対するステークホルダーと取引パートナーの認識を揃えることで、リアルタイムの可視性が得られ、より迅速に需要の変化を予測して対応できるようになります。また、マルチティアサプライチェーンが、より効果的に統合されます。いずれも、在庫管理、カスタマーサービス、オンタイムでの出荷の改善を目的とするものです。
Zijin Mining社は中国最大の金鉱会社の1つです。急速な世界展開を支えるために、SAP Aribaソリューションを選択し、調達システムの透明性、インテリジェンス、コンプライアンスの向上、グループのガバナンスの強化を図り、世界中のさまざまな調達要件を満たしています。
* 「IDC Worldwide Procurement Applications Software Market Shares, 2020: Digital Became the New Normal」レポート(文書番号US47984421、2021年8月)。
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