コラボレーションが世界を動かす:SAP、Innovation Awards 受賞者を賞賛、2024 年のエントリー受け付けを開始

フィーチャー

デジタルランドスケープが急速な進化を遂げ、アナリティクスや人工知能 (AI) など、イノベーションを促進するクラウドベースの多様なツールの導入が広がっています。

これは、6 月に実施された第 10 回記念の 2023 年 SAP Innovation Awards オンライン祝賀会で伝えられた重要なメッセージです。このイベントでは、テクノロジーの進歩によって世界中のお客様とパートナー企業の革新的なコラボレーションが生まれ、持続可能で効果的なイノベーションの原動力となったことが紹介されました。しかし、デジタル革命の中で忘れてならないのは、依然として人間味は何ものにも代えがたいということです。

2024 年 SAP Innovation Awards にあなたのアイデアをお寄せください
詳細はこちら

デジタルでのやり取りは当たり前のことになりましたが、クラウドさえ頼りにしていれば顧客満足が得られるかというと、そうではありません。革新的な変化を支える推進力であり続けるのは、多数のソフトウェアソリューションを身に付けた、熱心に取り組む職員です。製造からサプライチェーン、財務、調達・購買にいたるまで、業界と社会を前進させるのは、個々人の創意工夫と専門知識です。このような現実の変革者は、進歩の推進役として、より良い未来を形作るテクノロジーの力を活用しています。

2014 年に初めて SAP Innovation Awards が開設されたとき、審査員が受け取ったエントリーは 27 件でした。今年は、Sustainability Hero、Industry Leader、Partner Paragon、Cutting-Edge Genius など、10 のカテゴリー全体でエントリーが 220 件を超えるまでになりました。

2023 年 SAP Innovation Awards の受賞者、ファイナリスト、特別賞など、詳細はこちらの e ブックでご覧いただけます。

以下のボタンをクリックすると、YouTubeのコンテンツが再生されます。
SAP Innovation Awards:受賞者の紹介とアイデアの募集

SAP Innovation Awards: See the Winners and Submit Your Own Ideas

Click the button below to load the content from YouTube.

SAP Innovation Awards: See the Winners and Submit Your Own Ideas

世界を変える

祝賀会では、受賞者はそれぞれの成果に対して賛辞を受け、オンラインで互いに挨拶をしましたが、パンデミックが終わった今、技術革新の目標は、単なるビジネス改善を超えなければならないという点でみな一致していました。

2023 年 SAP Innovation Awards の受賞者は、その行動で賞の理念を具体的に示しました。

例えば、ウクライナでの戦争によって 800 万人以上が母国を追われると、プロフェッショナルサービス企業の EY (Ernst & Young) 社は Emergency Response Application (ERA) を開発ました。SAP® Business Technology Platform (SAP® BTP) を使用して構築されたこの無償モバイルソリューションは、すぐに必要となる重要な情報へのアクセスを可能にして、53 の都市での物資やサービスの受取先を避難民に案内しています。この人道的な企画は、わずか 6 週間で達成されました。

グローバルなバイオテクノロジー企業の Zymeworks 社は、希少がんなどの深刻な病に新しい多機能治療薬を開発するというミッションを掲げています。同社は、それまでの手動システムが非効率で手間がかかることに気づきました。この状況を是正するために構築したのが、SAP のエンタープライズリソースプランニング (ERP) ソリューションを活用する統合プラットフォームです。このプラットフォームにより、製品化、成長、拡大戦略をサポートし、組織のインサイトをリアルタイム情報に変えてデータに基づく重要な意思決定を行いながら、引き続き人命を救っています。

第 10 回記念 SAP Innovation Awards の受賞者を祝福
フィーチャーを読む

人口の高齢化が進むオーストラリアでは、在宅介護やコミュニティサービスによる介護の需要が拡大しています。こうした中、HomeMade 社は SAP BTP を活用するセルフサービスポータルを開発しました。これにより高齢者は、掃除や調理などのサービス提供業者を選択して、管理費を削減しながら充実した生活を送れるようになります。

自然災害が頻繁に起こる日本の九州では、国立大学法人大分大学が Earth Disaster Intelligent System Operational Network (EDiSON) という情報活用プラットフォームを開発し、正確でタイムリーなデータを提供して緊急対策チームを支援しています。このソリューションは、SAP HANA® Cloud、SAP® Analytics Cloud ソリューション、SAP Business Technology Platform から提供される堅牢なデータ管理、高度なアナリティクス、AI や機械学習機能を使用します。

持続可能な地球

2023 年の SAP Innovation Awards が発表されたときから、審査員たちは「SAP テクノロジーを用いてより良い社会の実現にインパクトをもたらしている、サステナビリティの具体的な事例を求めていました」と語るのは、SAP シニアバイスプレジデント兼カスタマーアドボカシーおよびグローバルイベントマーケティング責任者のドリット・シャクルトン (Dorit Shackleton) です。

Industrielle Werke Basel (IWB) 社は、スイスのバーゼル地域の人々に電気、暖房、飲料水と、通信およびモビリティのソリューションを提供しながら、気候目標の達成に向けて、再生可能なカーボンニュートラルエネルギーを生産し、販売しています。SAP Business Technology Platform を活用する新しい適応型アプリケーションの機械学習を通じて、これまでにない精度で太陽光発電の発電量予測が可能になり、IWB が進めているサステナビリティの取り組みを支えています。

司会を務めるティモ・エリオット (Timo Elliot) はこう指摘しました。「(カーボンフットプリントの削減率に)ほんの少しだけ協力できれば、地球環境を大きく変えることができます」

採掘・インフラストラクチャー・石油およびガスサービスを展開するインドネシアの Petrosea 社は、ESG(環境、社会、ガバナンス)の目標達成を試みながら、旧式システムの大部分が紙ベースで、プロセスが複雑化していることに不満を持っていました。今では、統合プラットフォームの構築と SAP Analytics Cloud の利用によって、唯一の正確な情報源を確保して二酸化炭素排出量、廃棄物、水の使用状況をモニタリングし、この情報を参考に選択を行いながら、多様化、デジタル化、脱炭素化(Diversification、Digitalization、Decarbonization)の「3D」戦略を実現しています。

2023 年の SAP Innovation Awards 受賞者は、再び成功の喜びに浸るため、2024 年の賞に向けて計画を進めています。エントリーを計画していない企業も、新しい改善方法の着想を得ようと期待を寄せているはずです。

2024 年の SAP Innovation Awards で貴社の成功事例を共有し、イノベーションとトランスフォーメーションを一緒に称えましょう。ぜひ、変革の事例を提出してください。

イノベーションの未来をともに築きましょう。2024 年 SAP Innovation Awards に参加して、貴社の優れた取り組みを共有してください。まずはエントリーページへのアクセスから始めましょう。


ジュリア・ポンチーニ (Julia Ponzini) SAP カスタマーマーケティングシニアスペシャリストです。

 

以上