(本記事は、4月13日に本社で掲載されたものです)
組織が複雑化する課題に直面する中で、もはやスピードだけでは十分ではありません。今、重要視されているのは、プロセス、データ、そして意思決定を横断した「つながり」です。
SAP SuccessFactors® 1H 2026 リリースにより、私たちは従業員ライフサイクル全体におけるつながりをさらに深めていきます。今回のリリースでは、4 つの主要な優先事項に焦点を当てています。具体的には、以下の4つです。
- HCMスイート全体で連携する AI
- 組織の働き方に適応する統合されたエクスペリエンス
- 明快さ、正確性、およびコンプライアンスを追求したプロセス
- 持続的な成長に向けたスキル管理基盤
これらのイノベーションが一体となることで、組織はニーズをより早期に予測し、日々の業務における摩擦を軽減し、より大きな自信を持って前進できるようになります。
HCMスイート全体で連動する AI
人事における AI が最大の効果を発揮するのは、個別の独立した機能としてではなく、文脈やインサイトを共有し、互いに連携し合い、従業員ライフサイクル全体を通じて継続的に機能するときです。
1H 2026 リリースでは、 AIエージェント を SAP SuccessFactors ソリューション全体へと拡大します。これにより、従業員は明確な回答を得て、素早く行動し、役割や責任の枠を越えてスムーズに業務を進められるようになります。現在、AI エージェントの連携ネットワークが、採用、要員管理、給与計算、学習、パフォーマンス、タレント開発といった領域をサポートしています。これらのエージェントがバックグラウンドで相互に連携することで、次に必要なステップを予測し、関連性の高いガイダンスを提示します。

今回のリリースでは、拡大を続けるワークフォース・ナレッジ・ネットワークも導入されます。これにより、信頼性の高い外部の専門知識や調査データを、Joule を通じて業務の流れの中で直接活用できるようになります。チームは、日常のワークフローを中断することなく、専門家が裏付けたグローバルな雇用ガイダンスや、調査に基づくインサイトにアクセスできます。これにより、迅速かつ確信を持った意思決定が可能になります。
業務の手を止めることなくスムーズに知識を得られるよう、SAP SuccessFactors® Learning のインテリジェント Q&A によって、従業員が必要な情報をより簡単に見つけられるようになりました。AI は、組織内の学習コンテンツから直接、文脈に応じた回答を即座に導き出し、関連するリンクやリソースとともに提示します。これにより、従業員はコースやドキュメントを隅々まで探し回ることなく、その場ですぐに答えを得ることができます。
組織の働き方に適応する、統合されたエクスペリエンス
HR業務が日常業務の中に組み込まれる機会が増えるにつれ、どこで働いていても、直感的で、シームレスに連動し、状況に即応するエクスペリエンスが求められています。1H 2026 リリースで SAP SuccessFactors ソリューションはスイート全体のエクスペリエンスの統合をさらに進め、従業員、マネージャー、およびHRチームが、必要な瞬間に最適なサポートを得られる環境を提供します。
- 連携する採用とオンボーディング:SmartRecruiters® ソリューション、SAP SuccessFactors® Employee Central、および SAP SuccessFactors® Onboarding がネイティブに統合されることで、AI を活用した採用、コア人事、およびオンボーディングが、1 つの継続的なエクスペリエンスとして統合されます。これにより、採用チームは業務を迅速化できるとともに、候補者の選考から新入社員の配属まで、一貫性を保った管理が可能になります。

- ニーズに合わせたエクスペリエンスをより迅速に構築:新しい拡張ウィザードの導入により、SAP SuccessFactors ソリューションの画面から直接、ステップバイステップのガイドに従って SAP® Business Technology Platform (SAP BTP) 上にカスタム拡張機能を構築できるようになります。これにより、ガバナンスを維持したまま、企業独自のニーズに合わせてエクスペリエンスを容易に最適化できます。
- 従業員エクスペリエンスをよりシンプルに分かりやすく:米国従業員向けの SAP SuccessFactors® Employee Central Global Benefits において、設定の柔軟性が向上した新しい 401(k) 向けエクスペリエンスが導入されました。会社拠出金の仕組みが明確化され、拠出額や受取人の設定もガイドに沿って進められるため、加入や管理の手間が大幅に軽減されます。これにより、従業員は内容を正しく理解した上で、自信を持って選択できるようになります。
明確さ、正確性、およびコンプライアンスを追求したプロセス
1H 2026 リリースの SAP SuccessFactors では、組織が報酬制度の明確化とコンプライアンス順守の厳格化を図るための新機能が導入されます。
SAP® Business Data Cloud のピープル・インテリジェンス・パッケージが提供する報酬の透明性に関するインサイトを活用することで、組織は報酬パターンや潜在的な賃金格差を分析できるようになります。これにより、EU をはじめとする各国の規制要件の変化に対応しながら、データに基づいた透明性の高い報酬管理を実現できます。

持続的な成長に向けたスキル管理基盤
次なる変化に備えるためには、人事、タレント管理、要員計画のすべてにおいて組織が信頼できる、一貫性のあるスキルデータが必要です。
1H 2026 リリースでは、スキルのガバナンス機能を強化することで、タレント・インテリジェンス・ハブをさらに拡充します。一元化されたインターフェースを通じて、スキルの管理やガバナンス基準の適用が可能になるほか、SAP SuccessFactors ソリューションおよびパートナーアプリケーション間での整合性を確保できます。これにより、組織はスキルデータの品質向上と、大規模な運用における一貫性の維持を実現でき、スキルに基づいた意思決定をより確信を持って行えるようになります。

未来に向けたシームレスなプラットフォーム
今回のリリースは、インテリジェントで相互に連携した HCM 基盤を進化させ続けるという、SAP の継続的な取り組みをさらに一歩進めるものです。この基盤は、組織の進化に合わせて柔軟に適応し、あらゆる業務フェーズにおいて確信を持った意思決定ができるよう設計されています。従業員ライフサイクル全体にわたってデータ、AI、およびエクスペリエンスを統合することで、これらの拡張機能は現在の業務における摩擦を取り除くと同時に、未来に向けた基盤構築を支援します。
今回のリリースの詳細については、SAP SuccessFactors 1H 2026 リリースパンフレットをご覧いただくか、概要ビデオを視聴してご確認ください。
ビアンカ・ウエルケ (Bianka Woelke) は SAP SuccessFactors のアプリケーション・プロダクト・マネジメント担当グループバイスプレジデント兼責任者です。


